...風が吹き上げ始め...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...下から吹き上げて来る風は膓(はらわた)から脳天にまで滲みこむように冷たかった...
高浜虚子 「富士登山」
...竹の管でシャボン玉を吹き上げました...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...シャボン玉を一つ吹き上げながら...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...鉢の汁でシャボン玉をいくつか吹き上げました...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...彼らはいかなる他の民衆よりも高く吹き上げられる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...冷たい霧が吹き上げてくる...
豊島与志雄 「道連」
...下からは塩気(しおけ)を帯びた風が吹き上げて来るようでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...谷のしも手から吹き上げて来て...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一度に五六筋の柱を花火のように吹き上げる噴水まで添えてあった...
夏目漱石 「明暗」
...そうして幾百となく器械で吹き上げられる風船を一つ攫(つか)んだら...
夏目漱石 「門」
...ほとんど私たちを床から吹き上げんばかりであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...したゝか息を吹き上げながら作業をしてゐた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...そこから吹き上げて來るのを感じた...
三好十郎 「肌の匂い」
...貧しげな匂いを吹き上げてきた風...
山川方夫 「昼の花火」
...岩角にすがって下の方地獄谷から吹き上げて来る烈風に面して立つと...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...岩角にすがつて下の方地獄谷から吹き上げて來る烈風に面して立つと...
吉江喬松 「山岳美觀」
...寒い潮(しお)の香と千鳥がそこらの川口から吹き上げた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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