...大きな吸物椀のふたから首尾を出していたことは忘れられぬ...
石川欣一 「可愛い山」
...大きな吸物椀のふたから首尾を出していたことは忘れられぬ...
石川欣一 「山を思う」
...)と掏摸(すり)にも、同一(おんなじ)ように、吸物膳...
泉鏡花 「婦系図」
...一二 お吸物...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...一組二円の吸物椀を買つた...
薄田泣菫 「茶話」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...「お吸物があとになるナンテ...
高見順 「如何なる星の下に」
...やがてお吸物にお鮨...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...」と重吉は落し玉子の吸物を一息(ひといき)に半分ほど飲み干した...
永井荷風 「ひかげの花」
...飲める奴なら吸物椀で十三杯も...
中里介山 「大菩薩峠」
...常は季節に疎しともおもはざりける身の山茶花の花をみることもはじめてなればいま更のごとく驚かれぬるに吸物にいさゝか泛けし柚子の皮の黄に染みたるも久しかりけり幾時なるらむ...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...自分は吸物椀(わん)を手にしたままぼんやり庭の方を眺めていた...
夏目漱石 「行人」
...柳子さんのお吸物なんか...
三好十郎 「冒した者」
...私どもではお吸物に使うのと煮物や掛醤油に使うのと別々にして二色のお醤油(したじ)を買っておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...例之(たとへ)ば午、吸物摘入、小蕪菁(こかぶ)、椎茸、平昆布、大口魚(たら)、鱠(なます)、千六本貝の柱、猪口はり/\、焼物生鮭粕漬、夕、吸物牡蠣海苔、口取蒲鉾卵橘飩(きんとん)青海苔を塗(まぶ)したる牛蒡鯛の小串、刺身比目魚(ひらめ)黒鰻(まぐろ)、大平(おほひら)鯛麪(たひめん)、旨煮(うまに)烏賊牛蒡土当帰(うど)、概(おほむね)此類であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...吸物の代りにコーヒーを懸け換えた...
横光利一 「旅愁」
...死んだ魚の飴煮(あめに)や吸物なんぞ食わせやがって」「どうも相すみません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...菜(な)と鳥を浮かした吸物椀(すいものわん)が乗っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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