...全京劇の価値を否定したい...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...否(いや)も応もあったもんじゃありません...
泉鏡花 「婦系図」
...なまじひに眼(まなこ)ふたぎて、赦(ゆ)るされて、這(は)ひ行くは憂(う)し、否、殘(のこり)なく味(あぢは)ひて、かれも人なるいにしへの猛者(もさ)たちのやう、矢表(やおもて)に立ち樂世(うましよ)の寒冷(さむさ)、苦痛(くるしみ)、暗黒(くらやみ)の貢(みつぎ)のあまり捧げてむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...コレラ発生の頃に水の性質に変化があったかどうかを多くの人たちに尋ねたが答えは否定的であった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...今度は否定していなさるんだからね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...吾人(ごじん)は事実に就いてこの言の当否を質(ただ)すの責任を有す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...併し実は之は意識すると否とに拘らず...
戸坂潤 「辞典」
...「国体の変革又は私有財産の否認」を企てるものといった具合に...
戸坂潤 「社会時評」
...否反対に、彼はその忿怒を恐れていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕はアイスキロスを持ち出してその存在の権利を否定する輩(やから)ではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど例外なく否認されているからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...色の塗り方がこれより容易にわかる絵の模写をした場合と同じだけの利益が得られるか否かを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...何も文學其物を否定するのではなかつた...
三島霜川 「自傳」
...古今東西人毎(つね)にかかる癖ありや否やを知らねど...
南方熊楠 「十二支考」
...金澤氏は果して眞志屋の親戚であつたか否か不明であるが...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...この〔ストア学者のいう〕不徳の間の解くことのできない連繋を否定している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...公教が教会なくして救いはないと説くのに私は否定できない深さを感じる...
柳宗悦 「工藝の道」
...否、速かならざれば、彼は一日の糧(かて)を得ることが出来ぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
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