...三黄金をちりばめ玉をしく高どのうてなはまばゆきにのぼりて貴き位やま世にうらやまれん其時かオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...徳利の底に水が残っていやしないか否かを見て...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...山崎は正造を見るや否や坐りなおして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かの印度起原説の当否は...
高木敏雄 「比較神話学」
...自ら否定したものともいえるのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...きっぱり拒否してもいいのではあるまいか...
太宰治 「如是我聞」
...否、崕(がけ)は崩れ、路は陷(おちゐ)りて、磊々(らい/\)たる岩石の多き、その歩み難きこと殆ど言語に絶す...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...対象並びに方法の運動=変化はこの否定を媒介とするのでなければ起こることが出来ぬことが明らかとなった...
戸坂潤 「科学方法論」
...実は否定という思惟の大用の社会的機能に他ならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...吾人は被告の否認に対して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...否定によっての高翔(こうしょう)なのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私は何によらず彼の悲しみの爲めに悲しんだことを否定しない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...曰(いわ)く、否...
正岡子規 「俳人蕪村」
...勿論盜んだといふことは徹頭徹尾否認する...
水野仙子 「女」
...否寧(むし)ろ美文素の入(はい)つて来るのを排斥しようと力(つと)めたといつた方が適切かも知れぬ...
水野葉舟 「言文一致」
...」みんなおじぎをするや否(いな)やまるで風のように教室を出ました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...友に対して否とはえ対(こた)えぬが常なり...
森鴎外 「舞姫」
...この二つの窯に繋がりのあることは否めない...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
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