...酒を吟味するらしかったが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...もし鳥や花がかれらの標準にてらしてわたしを吟味するとすれば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その句を吟味する者はこの境をよく区別して考えなければならん...
高浜虚子 「俳句への道」
...ただ示した図に関するような極めて簡単な一般的場合のみを吟味する...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...「三奉行大憤激して吟味することにも相成り候わば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...物質という哲学的概念――物理学乃至一般に自然科学に於ける範疇としての夫は又別に考察すべきである――が今日何でなければならぬかを吟味する順序になる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...吟味するような尋ねぶり...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一応再吟味することによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...人格の同一性の本性と根拠を吟味するのは範囲外であり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...事物の近位と連結の可能性を吟味することによってこの問題を解く...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...篤(とく)と吟味するは都(すべ)て結婚の約束前に在り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...この穢なき事を吟味するは洋学者に限るとして利用せられたるその趣(おもむき)は...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...仮定の当否を吟味するが分りやすかろうと思うから...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...凡てのイデオロギーの現實の土臺を吟味することをもつて始めらるべきである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これを吟味するに果して盗なり...
南方熊楠 「十二支考」
...ほかの形のついている部分はどういうものかということを吟味するのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みんなの話を吟味するように聞いていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分の思案を吟味するかのように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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