...粗い模型では実物との差が甚だしい故少しく丁寧に吟味すると忽ち勘定が合はなく成るが...
丘浅次郎 「固形の論理」
...そして宛名を注意深く吟味するといふ風であつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...新しい感覚でもって再吟味する必要があると存じます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...被告の陳述の妥当性をもう一度吟味することにしよう」「もちろんある! 二人あります...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それが実は思ったとは別の原因のために生じた偶然の結果でありはしないかという可能性を吟味するというだいじな仕事を忘れる恐れがある...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...肉類の中の結核獣肉中に結核の有無を見るには従来ただこれを切開して吟味するより外に手段はなかったが...
寺田寅彦 「話の種」
...その整合――その体系・その論理的仮定――を吟味することによって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...物質という哲学的概念――物理学乃至一般に自然科学に於ける範疇としての夫は又別に考察すべきである――が今日何でなければならぬかを吟味する順序になる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...而してこれらのことは今日では必ずしも其意見の當否を再び吟味する必要はない程...
内藤湖南 「易疑」
...さうして又それを吟味するに都合の好い時であります...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...吟味するような尋ねぶり...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっとも何かの間違いでないかということは充分吟味する必要があるが...
中谷宇吉郎 「痛みの効用」
...先に吟味するのが適当ではなかったかと思われる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...観念が由来する印象を考察することによって観念を吟味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...篤(とく)と吟味するは都(すべ)て結婚の約束前に在り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...その質を吟味する眼である...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...「奉行所へいって吟味するとしよう」そして番太の老人に...
山本周五郎 「さぶ」
...ほかの店と違って此処は酒も吟味するし...
山本周五郎 「七日七夜」
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