...酒を吟味するらしかったが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その句を吟味する者はこの境をよく区別して考えなければならん...
高浜虚子 「俳句への道」
...その訓みかたの正しいか否かを学問的方法によって吟味することなしに...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...その整合――その体系・その論理的仮定――を吟味することによって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...元来ユークリッド性とは何かをもっとよく吟味する必要がある...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...路傍を歩き廻る者を穿鑿(せんさく)吟味するだけのものではない...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ここで吟味することをやめよう...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...再吟味するまでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...筆洗の水も充分吟味する必要があることになる...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...素人は墨と硯と紙とを吟味するより他に楽しみが無いのだから仕方がない...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...独楽(こま)の運動を吟味する為(ため)に独楽(こま)を抑(おさ)へる様なもので...
夏目漱石 「それから」
...遭難地点を吟味するやうに...
原民喜 「火の踵」
...習慣の他の種類の影響を吟味するならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...吟味するような視線を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...一つまみ米をつまみ上げて手の平で吟味する――さうした大人のしぐさを感心して見てゐる私の足許に...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...茂次の話を吟味するかのように...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...酒さかなも吟味するというふうで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...妾はロダンさんの鑑賞力を吟味するような気持で...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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