...炭加減と水の品とを吟味することが肝腎で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...九)俳話小話(三)一先ず季題一々の性質をよく吟味することである...
高浜虚子 「俳句への道」
...その一つ一つを吟味するならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...肉類の中の結核獣肉中に結核の有無を見るには従来ただこれを切開して吟味するより外に手段はなかったが...
寺田寅彦 「話の種」
...元来ユークリッド性とは何かをもっとよく吟味する必要がある...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...独楽(こま)の運動を吟味する為(ため)に独楽(こま)を抑(おさ)へる様なもので...
夏目漱石 「それから」
...遭難地点を吟味するやうに...
原民喜 「火の踵」
...彼は自分の泣声を吟味するやうに聞いてゐた...
原民喜 「雲雀病院」
...その起源まで遡って調べて観念が生じる元である最初の印象を吟味することなしには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...習慣の他の種類の影響を吟味するならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...観念が由来する印象を考察することによって観念を吟味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その内容を吟味するのに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...また盗賊火付などを吟味する時...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一つまみ米をつまみ上げて手の平で吟味する――さうした大人のしぐさを感心して見てゐる私の足許に...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...かくのごとく地名の意味にまで立ち入って家号の由来を吟味すると...
柳田國男 「名字の話」
...ほかの店と違って此処は酒も吟味するし...
山本周五郎 「七日七夜」
...阿部侯より「吟味するであろう」という沙汰があり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...祭器も頗る吟味する...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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