...吝嗇(りんしょく)...
太宰治 「女の決闘」
...しかも吝嗇(けち)であるから...
太宰治 「俗天使」
...吝嗇(りんしょく)である...
太宰治 「ろまん燈籠」
...気持は吝々(けちけち)しながら計算はルウズになりがちであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...潔癖は吾儘者の鄙吝(けち)な高慢である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...俺(おれ)は後者のような吝(し)みったれた心をもちたくないものだ!」それから先は一種の羞恥(しゅうち)を覚えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...吝嗇(けち)で嫉妬(しっと)深い老婆(ろうば)の話や...
中島敦 「狐憑」
...吝嗇(りんしょく)な人と云った風に簡単になる...
夏目漱石 「創作家の態度」
...彼(かれ)は其位(そのくらゐ)吝嗇(けち)な家主(やぬし)が...
夏目漱石 「門」
...その代(かは)り吝(しは)き事(こと)も二とは下(さが)らねど...
一葉女史 「大つごもり」
...譬(たと)えば銭を好んで飽くことを知らざるを貪吝と言う...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...それはもはや理性の動物――「吝嗇漢」「野心家」「高利貸」ではなしに...
堀辰雄 「小説のことなど」
...現在その所得を費してしまう人間が何人吝嗇家になったところで社会の利益になるということになる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...吝(けち)な癖に...
森鴎外 「雁」
...ところが吝嗇な客になると...
山本周五郎 「青べか物語」
...吝嗇な長兄の恐ろしく怒った顔がみえ...
山本周五郎 「七日七夜」
...その指導や育成に吝さかでない舊藩主はもちろん尠くない...
吉川英治 「折々の記」
...肚は吝(し)みッたれだから...
吉川英治 「平の将門」
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