...授け與へる其悦は少しの物吝も無く分配されるが...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...3111.彼の吝嗇は親父のそれと全然同樣である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...決して吝嗇(りんしょく)の男じゃ無い...
太宰治 「駈込み訴え」
...計算に暗いだけになお吝嗇(しみっ)たれていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...あんな吝(しみ)ったれな百姓なんかしかたがないじゃないか...
徳田秋声 「挿話」
...吝(けち)ン坊で...
徳永直 「冬枯れ」
...ためにデモ倉やプロ亀の反逆を来たしたことの卑吝慳貪(ひりんけんどん)を並べ...
中里介山 「大菩薩峠」
...他處(よそ)の人(ひと)は祖母(おばあ)さんを吝(けち)だと言(い)ふけれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...本當に自家(うち)の吝嗇(けちん)ぼうめ八釜しい小言ばかり言やがつて...
樋口一葉 「わかれ道」
...主人の吝嗇(りんしょく)はますます露骨になってきた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...吝嗇(りんしょく)な人間が生前に隠して置いた財物(ざいもつ)の附近に...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そんな吝(けち)くさい物を食べずにたまにゃ最と上等の料理おあがりよ...
細井和喜蔵 「女給」
...吝嗇(りんしょく)の人間は金をかくしている...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いつも吝嗇のにおいがする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吝嗇な客ほど彼をひいきにする...
山本周五郎 「青べか物語」
...その指導や育成に吝さかでない舊藩主はもちろん尠くない...
吉川英治 「折々の記」
...「吝(しみ)ッたれ奴(め)! 二百匹ばかりの軍馬がなんだ...
吉川英治 「三国志」
...吝嗇家(りんしょくか)の渋沢...
吉川英治 「松のや露八」
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