...吝嗇家(しみつたれ)6・6(夕)俳優中村梅玉の楽みは...
薄田泣菫 「茶話」
...山賊にはめずらしく吝嗇(りんしょく)の男で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...甚だ一笑一顰(いっぴん)を吝(おし)み...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...小野さんは吝嗇(けち)な事を云うと思った...
夏目漱石 「虞美人草」
...と疑はざるを得ない吝ん坊なのである...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...吝嗇漢というものは...
久生十蘭 「金狼」
...想像も出来ないくらいの吝嗇漢(けちんぼ)でな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どんなものだつて吝みはしませんわ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そんな吝(けち)くさい物を食べずにたまにゃ最と上等の料理おあがりよ...
細井和喜蔵 「女給」
...竜は天性慳吝(けんりん)で...
南方熊楠 「十二支考」
...平生人には吝嗇(りんしょく)と言われるほどの...
森鴎外 「高瀬舟」
...己はもう倹約ではなくって、吝嗇だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼らの生き方を是認するのに吝(やぶさか)でない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほとんど吝嗇の病にかかった男のように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一方では妻の吝嗇と嘘つきと口やかましいのにあいそをつかしていた...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...一知はマユミの両親が極度に浅ましい吝(けち)ん坊(ぼ)であると同時に...
夢野久作 「巡査辞職」
...吝(けち)ん坊(ぼ)が金を溜めるような気持で楽しんでいた...
夢野久作 「眼を開く」
...これを賞めるに吝(やぶさ)かでないが...
吉川英治 「三国志」
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