...僕はこの批評家に敬意を表することを吝(をし)まないであらう...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...吝気(おしげ)もなく与へて...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...「吝(けち)なことをお言いなさんな...
泉鏡花 「女客」
...味方のためには眼も耳も吝(おし)むで...
泉鏡花 「海城発電」
...恐ろしい吝嗇家(しみつたれ)で...
薄田泣菫 「茶話」
...吝嗇(りんしょく)の事や...
太宰治 「恥」
...……変な気がするだろう!」負け吝(おし)みを言うな...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...故に伯の性格は、老て益々発揮し、他の元老政治家が、或は客を謝して隠棲し、或は美田を買ふて子孫の計を為すの際に在りて、伯は其の門戸を開放して、社会の各階級と盛むに自由交通を行ひ、財を吝まず、労を厭はずして、八面応酬の活動を継続せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あたかも一握りの黄金を握りしめてる吝嗇(りんしょく)家のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...母が吝嗇だったというのではない...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...伯父さんは吝(けち)だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かくいうあたしも吝嗇漢です...
久生十蘭 「金狼」
...貪吝驕奢ならざるにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ある金持の吝嗇家(けちんぼ)が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...しかし猶これを待つに読書家を以てするを吝(をし)まなかつたことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たとえば野心とか吝嗇(りんしょく)とかになると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを賞めるに吝(やぶさ)かでないが...
吉川英治 「三国志」
...吝嗇家(りんしょくか)の渋沢...
吉川英治 「松のや露八」
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