...吝嗇(しみつたれ)な金持の爺が己の財産を勘定して見る時の樣に...
石川啄木 「雲は天才である」
...木虱は乳を吝(お)しみます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...羊飼はひどく吝(しわ)い男でしたから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...夫婦とも揃ひも揃つた吝嗇坊(しわんばう)で...
薄田泣菫 「茶話」
...吝嗇(けち)な人間ばかりで...
田山花袋 「田舎教師」
...われら鄙吝の友ならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...俺(おれ)は後者のような吝(し)みったれた心をもちたくないものだ!」それから先は一種の羞恥(しゅうち)を覚えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう」「だから吝な事を云うなと...
夏目漱石 「明暗」
...――まア/\あの吝(しは)ん坊(ばう)にしては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女嫌ひで――」「――吝(けち)で剛情で唐變木で――と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吝々(けち/\)した分量の冷肉とパンのお辨當が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自然とこれらの動物をあるいは神物あるいは吝人が死後竜蛇になって隠財を守ると信じたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...そはこの鄙吝の身をもつて...
三好達治 「朝菜集」
...吝(けち)なファウスト奴...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...吝(けち)な埒(らち)になる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...阿父さんが吝々(けち/″\)してお銭(あし)をお遣りなさらんから...
與謝野寛 「蓬生」
...忠利を教え導くにあらゆる努力を吝(お)しまなかった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...吝(しみ)たれた酒など飲むのは...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??