...大なる「人」の統一が君臨するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...河内介は彼の頭上に高貴な夫人が君臨するのを暫く待っていたけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ヘーゲルの法律哲学に於けるかの Sittlichkeit の根本秩序によれば、血縁によって結ばれた家族の上に、私有財産のアトミスティークたる市民「社会」が、そしてこの社会の上に神的イデーの地上の実現である国家が、君臨する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...研究様式が君臨する所以である...
戸坂潤 「科学論」
...究極においては疑いもなく全世界に君臨する天国とならなければなりません――それは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おまえたちの上に君臨するのはキリストの御名によるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...パリーは君臨する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...常に婦人が君臨するのだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...廿世紀の頭上に燦(さん)として君臨する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そして彼女の君臨する屋敷はフォーブール・サン・ジェルマン街[14]にあっても最高に心地良い場所であることを初めて知ったのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...而してこれらに君臨するカトー...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここに君臨する至高の奉行〔法王〕はよそでも同じく至尊として崇(あが)められる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...陽は爛々(らんらん)とこの壮観に君臨する弓矢の大武神の如く耀いている――その栄光を一身にうける...
吉川英治 「剣難女難」
...それは太陽の君臨する前触(さきぶ)れかとも見えたが...
吉川英治 「剣難女難」
...やがては養父の直義が天下に君臨することを望んでいるとも...
吉川英治 「私本太平記」
...安土(あづち)に君臨する日となった時...
吉川英治 「新書太閤記」
...西欧キリスト教的世界に君臨するに至った...
和辻哲郎 「鎖国」
...そうしてこの心の君臨するこの作の世界の...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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