...君家のためにわざわざ東京へ上ってこの病のために斃れたという事は死しても満足した事であったろう...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...山に来てこよなく心慰めば慰む儘に恋しきも君家にあつて嘗めたこの四十日程の苦しさ辛さから逃れて山に来たが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...外国の主権者または君家に対する犯行が起るべしとは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...君家隠趣大於陶...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「幸将丹竈君家術...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...都是君家遺愛樹...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――祖先以来の君家の御恩に酬うはきょうを措いてない...
吉川英治 「篝火の女」
...君家の危機がお解りないか」と双方譲らず押問答をしている騒ぎを...
吉川英治 「剣難女難」
...主君家康の軍に従って...
吉川英治 「剣の四君子」
...見ずや、曹操のごときは、累代の君家に、何の勲(いさお)だになく、しかも常に帝を害し奉らん機会ばかりうかがっていることを...
吉川英治 「三国志」
...先々代の主君家時の話というのは禁句だった...
吉川英治 「私本太平記」
...主君家康のすがたを暁闇(ぎょうあん)の岸にふりかえった...
吉川英治 「新書太閤記」
...君家の安危は、思い断(た)つにも断たれなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...君家未ダ兵馬ノ命ヲ発セズ...
吉川英治 「新書太閤記」
...主君家康より信ぜられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...君家のかかる末路に対して断腸(だんちょう)の思いはある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...君家の名を重んじ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...何でも、十郎左は、十四歳の時に堀部老人の推挙で、内匠頭(たくみのかみ)の小姓に上ったのが奉公の初めで、浪士のうちの多数は、軽輩(けいはい)でも、二代、三代の重恩をうけているが、十郎左などは、君家には、極めて、御恩の浅い方で、復讐に加盟しなくとも、誰も、誹(そし)る者はないくらいな位置であった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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