...現に君の昨夜の行動だって...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...……」と言いさして、侯爵は憤怒に耐えぬものの如く、「明智さん、君はさっき、娘の下手人を知っていると云いましたね」と、まるで詰問(きつもん)である...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...朝野君」階段を上ろうとすると...
高見順 「如何なる星の下に」
...君ひとつ花子さんの町までいって貰(もら)えないかね...
竹久夢二 「玩具の汽缶車」
...君と彼女の間柄なら...
豊島与志雄 「擬体」
...「一時間ばかりのうちには僕も君のところへ行くよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...征服したる己が精神の上に傲然(ごうぜん)と君臨する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ君が御気の毒だから云うのですよ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「何も喰っていない? じゃあ君...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...君の願いの筋は最高機関の認可がなくては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...少し落付くと種田君も気分が直つた...
平出修 「二黒の巳」
...武蔵野の風の涼しき夜とならん登場したり文三と月とこの春(二十一年)栄養失調でなくなつた江南文三君である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...間もなく志ん生君...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...若君の手紙をうれしく思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...武王が臣を以て君を弑するは亦暴虐なるに非ずや...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...わけて聟の君の藤吉郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...『君は僕の画いた絵を好まないとでも云うのか? あの絵はどうした? どうして、君は、その様な覆いをかけて置くのだ? 見せ給え...
渡辺温 「絵姿」
...年は安倍君よりも五つ六つ上だといふ...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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