...そこにある日の午後君は尋ねて来たのだった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...本庄君、君にはお気の毒だが、一時留置するよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...ゆっくり、煙草に火を点じて、「君は、いま、あの子を偉くしてあげたい、と言ったね...
太宰治 「火の鳥」
...やうやく旅立つことが出来た(旅費を送つて下さつた澄太緑平の二君にこゝで改めてお礼を申上げる)...
種田山頭火 「旅日記」
...公使館の通訳の細君に...
徳田秋声 「足迹」
...世の中に君の註文通りのものがありようもないから...
徳田秋声 「仮装人物」
...諸君の記憶を讃えることが出来るようになるか...
中島敦 「光と風と夢」
...君に分りますか」私は何の答えもし得なかった...
夏目漱石 「こころ」
...僕が君に対して真(しん)に済まないと思うのは...
夏目漱石 「それから」
...細君は洗い立てのシーツの上に穏かに寐(ね)ていた...
夏目漱石 「道草」
...)やがて歸つて來た兩君と一緒になつて寢ころびながら...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...しかも室生君の藝術そのものに對しては...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...幸(さいわい)にして明治政府には専制の君主なく...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...僕の力できつと諸君を肥らせてやるよ...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...その時も僕の顏を穴のあくほどシゲシゲと見ていてから、「それで、それで君、貴島! 君あ、それで出征する氣か?」と、せきこんで言われました...
三好十郎 「肌の匂い」
...君を見れば、レスビアよ、わが心うつろとなりて、語るべき言葉も知らず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...君が臆病だからじゃない?」とおだやかに保井進がいい...
山川方夫 「演技の果て」
...「君たちは、この曹操を殺したがっておるそうだな...
吉川英治 「三国志」
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