...お君に向ふ馨のあの嬉しさうなざまを見ろ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...痣蟹が吸血鬼だという君のいつかの断定(だんてい)は撤回(てっかい)するのだネ」捜査課長は検事の面(おもて)を黙って見詰めていたが...
海野十三 「恐怖の口笛」
...君だったら、どうしますか」「よして下さい」幸吉は気でも違ったのではないかと思われる様な、突拍子(とっぴょうし)もない声で叫んだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...小林君にはよくわかっていました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...中野君もこの汽車に乗り込んでいるというんだ...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...三田君は岩手県花巻町の生れで、戸石君は仙台、そうして共に第二高等学校の出身者であった...
太宰治 「散華」
...「第一早稻田高等學院教授陸軍騎兵中尉K・K君逝けり...
太宰治 「知らない人」
...渡辺君を尊敬していた...
辻潤 「ふもれすく」
...まず第一に三枝君でなくては出来ないのは...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...「不思議だなあ!……君には以前会ったことがある……僕はずっと前から君をよく知っていた!」オリヴィエの唇(くちびる)は震えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...馴染(なじみ)の女は「君」でも...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...諸君は薄暮が須磨の海岸を包み始めると想像せねばならない...
野口米次郎 「能楽論」
...これらの障害を乗り切ることが僕の生活だった」「どうして乗り切らねばならなかったのだ」「君にはわかっているではないか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「部屋に帰っておとなしくしていて君についての指示が来るのを待ったがいいね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...君は被害者を脅迫してるじゃないか」松木「恐れ入りました」検事「植田の言ったことは事実か?」松木「はい」検事「山上に...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...このような君がおられるのなら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「新大納言の君から...
吉川英治 「親鸞」
...K―の両君だけはもう少し歩きましょうと更らに半道ほど送って来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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