...向後(こうご)は……」「黙れ...
芥川龍之介 「道祖問答」
...向後どこへか呼ばれた時は...
泉鏡花 「歌行燈」
...(これは実際的な理由から大概省略したが向後はなるべく実行したい...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...なお向後も『ホトトギス』同人の健在と健筆を祈りていささかここに敬意を表し候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...十九日、丙申、京都の大番、懈緩の国々の事、之を尋ね聞召さるるの後に就いて、今日其沙汰有り、向後に於ては、一ヶ月も故無くして不参せしめば、三ヶ月懃め加ふ可きの由、諸国の守護人等に仰せらる、義盛、義村、盛時之を奉行す...
太宰治 「右大臣実朝」
...もし又本人に於て向後を屹度(きっと)相慎しみ候節は...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...『例といふ文字をば向後時といふ文字にかへて御心得あるべし』といふ意味の事を言つて居ります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...向後何年つづく事か明らかには分りません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...――二人(ふたり)の向後取るべき方針に就て云へば...
夏目漱石 「それから」
...さうして向後(かうご)独逸が成功を収めれば収める程...
夏目漱石 「点頭録」
...向後吾人の受くる作物は...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...向後あなたがたに附随してくるもののうちで第一番に挙げなければならないのは権力であります...
夏目漱石 「私の個人主義」
...口切りは大番頭千石取津田伴右衛門で、向後(こうご)、他家へは一切奉公いたすまじき旨(むね)、誓を立てて御暇をねがい、つづいて物頭四百五十石、荻田甚五兵衛、寄合五百石、平(たいら)左衛門、使番(つかいばん)大番頭五百石多賀一学などが暇乞(いとまご)いをして々(そうそう)に退散した...
久生十蘭 「鈴木主水」
...向後世間さまに顔向けがならねえのでございます...
久生十蘭 「魔都」
...『向後この家でおれの眼にとまつて見ろ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...しかも素噺転向後の第一声としても絶対高評だったとあれば...
正岡容 「我が圓朝研究」
...気をしっかりして下せえよう!代役 慮外であろう! 起たせろ! 歩きませい! 向後...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...向後の町の公役には...
吉川英治 「新書太閤記」
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