...向後どこへか呼ばれた時は...
泉鏡花 「歌行燈」
...向後永久の平和を確保せんためには...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...改まる年の初めの今日の日に向後(こうご)百年の将来のため災害防禦に関する一学究の痴人の夢のような無理な望みを腹一杯に述べてみるのも無用ではないであろうと思った次第である...
寺田寅彦 「新春偶語」
...向後(こうご)一切打捨てることじゃ...
中島敦 「悟浄出世」
...向後父(ちゝ)の怒(いかり)に触れて...
夏目漱石 「それから」
...向後どこまで分化と統一が行われるかほとんど想像がつかない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...向後(こうご)一切付合(つきあい)をしちゃならないって仰(おっ)しゃったそうじゃありませんか」健三は自分の父と島田とが喧嘩をして義絶した当時の光景をよく覚えていた...
夏目漱石 「道草」
...向後(こうご)大きな発展を約束されているだけに...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...『向後この家でおれの眼にとまつて見ろ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...お沙汰書(さたしょ)に――向後...
本庄陸男 「石狩川」
...しかも素噺転向後の第一声としても絶対高評だったとあれば...
正岡容 「我が圓朝研究」
...気をしっかりして下せえよ!代役 慮外であろう! 起たせろ! 歩きませい! 向後...
三好十郎 「斬られの仙太」
...声 本日の御処置、本人百姓仙右衛門初め、控えおる村方名主及び五人組近隣の者共、お上御慈悲これある御取計いの次第、及び向後の為、忘れまいぞっ! それ、始められい!声と同時に、土手下のざわめきが一時に静まって、声が終るや否やビシーツ! と音がする...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ご不自由なきようにいたさせまする」「いや大事なのは向後(こうご)の約だ...
吉川英治 「私本太平記」
...向後(こうご)の導きと教えをうけたがよい」といわれた...
吉川英治 「親鸞」
...向後、山木判官から、どう誹(そし)られても、武士らしい言を吐けない者になる...
吉川英治 「源頼朝」
...しかし向後(こうご)のこともあるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...尚(なほ)精確(せいかく)を得んには向後尚一国上越及岩代の三ヶ国より...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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