...もう向後(かうご)は御仏よりも...
芥川龍之介 「好色」
...向後の費途に充(あ)てるよう取り計らうつもりでいます...
有島武郎 「小作人への告別」
...(これは実際的な理由から大概省略したが向後はなるべく実行したい...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...『例といふ文字をば向後時といふ文字にかへて御心得あるべし』といふ意味の事を言つて居ります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...向後父(ちゝ)の怒(いかり)に触れて...
夏目漱石 「それから」
...――二人(ふたり)の向後取るべき方針に就て云へば...
夏目漱石 「それから」
...道徳における向後の大勢及び局部の波瀾として目前に起るべき小反動は要するにかくのごとき性質のものであって...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...何んであろうと鈴子さんは向後の生活を保証して貰う権利がある筈だ」躍起となって抗議したのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼らの帰朝するまで向後の二カ年は...
本庄陸男 「石狩川」
...余は向後先づ此一點より漸次陳套を脱せんとするの志あり...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...先年松平新太郎因伯兩州領知之節相窺之伯州米子町人村川新兵衞大谷甚吉至レ今入二竹島一にて爲二漁獵一向後入島之義制禁可二申付一旨被二仰出一可レ存二其趣一恐惶謹言元祿九年子正月二十八日土屋相模守戸田山城守阿部豐後守大久保加賀守松平伯耆守殿宗對馬守義功より出たる家譜に元祿九年因幡國與(と)朝鮮國與(と)之間竹嶋與(と)唱(となへ)候嶋有レ之...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...気をしっかりして下せえよ!代役 慮外であろう! 起たせろ! 歩きませい! 向後...
三好十郎 「斬られの仙太」
...気をしっかりして下せえよう!代役 慮外であろう! 起たせろ! 歩きませい! 向後...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...向後益々御健康祈上候...
山下利三郎 「流転」
...向後十年間は相互に堪忍して公用の全きよう勤むべし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...向後の処置やあと始末などを計って...
吉川英治 「江戸三国志」
...向後(こうご)の導きと教えをうけたがよい」といわれた...
吉川英治 「親鸞」
...向後(こうご)あの居候殿の放縦(ほうじゅう)も少し慎しむような方針をとるべく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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