...それから向島(むこうじま)の百花園へ行こうということに定まったが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...之を向島の櫻と稱す...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...さらでだに、遊客は、向島に遊ぶも、木母寺にとゞまりて、こゝまで及ぶ者は多からざるに、雨ふりたれば、遊客は一人も無し...
大町桂月 「春の郊外」
...」選をした内の一人に向島の師匠もゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...向島の請地(うけじ)にまだ壁も乾かない新建ちの棟割(むねわり)を見つけて契約し...
徳田秋声 「縮図」
...人出の少くなつた向島を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島に花見船を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島の三圍(みめぐり)では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...押し籠め同様にしているという噂でした」「よくあることだな」「向島の凄いのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君は向島を巡視したのが岩井で...
久生十蘭 「魔都」
...母がはじめて向島のはずれのその家に訪れてみると...
堀辰雄 「花を持てる女」
...僕はごく小さい時分から向島に育つた...
堀辰雄 「春淺き日に」
...向島百花園(むこうじまひゃっかえん)晩秋の景の水画(みずえ)...
正岡子規 「病牀六尺」
...向島のおばあさまと云いならわしていたのが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小野富穀(ふこく)等と向島に遊んだらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...旧藩の殿様のお邸が向島(むこうじま)にある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...明治五年八月に七十八歳で向島龜戸(かめゐど)神社の祠官(しくわん)となり...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...「日向島」は特にこの人の呼び物...
山本笑月 「明治世相百話」
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