...その後今の向島(むこうじま)の梵雲庵(ぼんうんあん)へ移って「隻手高声」という額を掲げて...
淡島寒月 「我が宗教観」
...――「人間万事嘘誕計(にんげんばんじうそばっかり)」――骨董と牛骨が向島へ雪見の洒落で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...やがて艮輔が官を辭し東京向島に退隱するに當つて...
心猿 「桜もち」
...向島(むこうじま)へ遊びに行って...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...向島の百花園あり...
大町桂月 「東京の近郊」
...二人連れ立って向島へ出掛けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一年に一回向島の堤(つつみ)を過(よぎ)らぬことはない...
永井荷風 「向嶋」
...花時の向島土手で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島の堤(どて)を往つたり來たりして居たのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それとも向島へ遠走(とほつぱし)りをしたか見當がつかねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島ぢや何事も手つ取り早くは來てくれませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二向島の屋敷の寮は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしが向島へ行ったのをよく御存じで?」「縁側で背伸をすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親孝行で評判の良い男」「それから?」「向島では三圍樣(みめぐりさま)の境内を半分借り切つてやりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島のお銀さんとやらに通ひ出したやうで」「――」「私はそれを知つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島の方から一艘の小舟が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...向島と云う処も始めて見れば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼女は向島で黒田玄四郎に助けられたことがある...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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