...花時(はなどき)に向島(むこうじま)に高櫓(たかやぐら)を組んで...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...あれこれにこだはりながら向島に行つて...
小穴隆一 「二つの繪」
...千住、板橋、向島、曳舟、金町、中川橋、市川の渡等々を固めたほか、水上警察は小名木川筋の船舶に厳重な手配をした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...向島の請地(うけじ)にまだ壁も乾かない新建ちの棟割(むねわり)を見つけて契約し...
徳田秋声 「縮図」
...最初河水(かすい)の汎濫(はんらん)を防ぐために築いた向島の土手に...
永井荷風 「夏の町」
...向島(むこうじま)には人の知る竹屋(たけや)の渡しがあり...
永井荷風 「日和下駄」
...と言ひながら向島を歩み...
永井荷風 「雪の日」
...向島の土手の上に駆け上がってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は向島の寮に入り込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雪見に行こうてエ場所はどこだ」「山谷(さんや)ですよ」「山谷?」「山谷の東禅寺(とうぜんじ)横で」「向島(むこうじま)とか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フラフラと向島に行つたのも無理のないことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明神下の縁側から向島が見えるわけが無いぢやありませんか」「ハツハツハツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島のお銀さんとやらに通ひ出したやうで」「――」「私はそれを知つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島(むこうじま)の八百松(やおまつ)の奥座敷...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...上野や向島や御殿山の花もいつか散りそめ...
正岡容 「小説 圓朝」
...けれども試験を受けぬ訳には往かぬから試験前三日といふに哲学のノート(蒟蒻板(こんにゃくばん)に摺(す)りたる)と手帳一冊とを携へたまま飄然(ひょうぜん)と下宿を出て向島の木母寺(もくぼじ)へ往た...
正岡子規 「墨汁一滴」
...おっ母さんは向島の待合大むらというのに仲居をつとめていてお初を花川戸の親類の家にあずけておいた...
矢田津世子 「神楽坂」
...向島(むこうじま)の小梅村...
吉川英治 「松のや露八」
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