...扉の向こうから怪しい声がきこえてきたのは...
海野十三 「怪塔王」
...「無人島へ不時着したとなると、こいつはなかなかやっかいなことになったぞ」でも兵曹長は、口ほど困っている様子もなく、あたりをしきりにじろじろ見ていましたが、砂原の向こうは、そう高くない山ですが、まるで、鋸(のこぎり)の歯のように角ばった妙なかっこうの山があるのに目をつけました...
海野十三 「怪塔王」
...ずっと向こうを骸骨男のウマが走っている...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...さいぜんまで怪物が立っていた石碑の向こうへ...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...向こうのしげみが...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...やがて、向こうの方から、みょうな音が聞こえてきました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...ゆっくりと通りの向こうへ歩いていった...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...大高島から向こう岸の土手に渡る記事が書いてあった...
田山花袋 「田舎教師」
...私だけは深川の富川町か千住の涙橋の少し向こうのFという家にでも当分厄介になろうかと考えた...
辻潤 「だだをこねる」
...向こうから小林先生が歩いてくるのだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...その向こういっぱいに秋晴れの空が広がっている...
寺田寅彦 「柿の種」
...木深い丘の向こうに出ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...話の中途で肩をそびやかしながら向こうを向いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その向こうには果樹園の樹木が見えている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...割と苦労性じゃなあ」「そうでしょうか?」「向こうだって...
火野葦平 「花と龍」
...男はもう森の横を通ってずうっと向こうの草原を走っていて...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...向こうがわにいた一人が...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...天主堂の向こうを張っているように見える...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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