...わたしをめぐる森の上をまたはその向う側を見ることができなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その橋をわたつて向う側に行つて...
田山録弥 「浴室」
...通りの向う側の横町にちらと閃いた光りがあった...
豊島与志雄 「群集」
...その向う側の家には...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...向う側に腰掛けてる人々が...
豊島与志雄 「未来の天才」
...机の向う側に坐っていた二人に「〆て」二人が...
直木三十五 「南国太平記」
...煙管は火鉢の向う側にある...
夏目漱石 「虞美人草」
...その暗さの中に向う側の八つ並んだ病室の窓の明りがくつきりと見え出した...
南部修太郎 「病院の窓」
...向う側へ投り出すかしなければなりませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向う側の縁側の障子の穴から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新らしいえりの尖(とが)ったシャツを着て電燈の向う側の暗い小路(こうじ)から出て来て...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...向う側の食堂(ストローバヤ)の扉が...
「赤い貨車」
...手をと?……(向う側に坐った金吾の両手に眼をやって...
三好十郎 「樹氷」
...私は向う側の屋根瓦を見つめた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...向う側にこれもただ一軒の座付茶屋...
山本笑月 「明治世相百話」
...「向う側の木の根に腰かけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...小次郎は向う側の崖の上へすぐ出てみた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そのうちに入れ違ひに向うから汽車が來る樣になると彼女は急いで先づ洋燈を持つて線路の向う側に行つた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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