...義雄は障子の方を向いて答へる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして誰に言ってるのかわからないようなそっぽを向いて...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...今泉はもう隣りの人の方を向いて挨拶をした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...」マドレーヌ氏はまた机の方を向いて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」と男は一寸横を向いた...
長與善郎 「青銅の基督」
...兄さんと差向いで黙っていると...
夏目漱石 「行人」
...その吐息を感じてひよいと振り向いた水島と視線をかち合はせた...
南部修太郎 「疑惑」
...そつぽを向いて頤を撫でて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まっすぐ富士山の方に向い...
原民喜 「壊滅の序曲」
...彼はふたたび細君のほうを振り向いた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...手を向い合わせに拡げ...
久生十蘭 「新西遊記」
...笑ひながら側を向いた...
牧野信一 「鏡地獄」
...かれらが卓子に向い合っても...
室生犀星 「みずうみ」
...倒れたる敗者に向いてはその親指を伏せて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その後から後から追い襲って来る激しい胸の疼きを食い殺すように俯向いて歩いた...
横光利一 「旅愁」
...家康はふり向いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...どっちを向いていても鼻は利(き)くというように...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...」ルパンは一人の下男に向い...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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