...自ら一部をもって露軍に向い...
石原莞爾 「戦争史大観」
...女は何気なくふと私達の立っている窓の方へ振り向いた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...ひょっとしたら彼女はもう彼の謀叛に負けてしまっているのではあるまいか? どちらを向いても暗黒ゆえ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...近習等に向い「たれか余の脇差の刻み鞘の数を云い当てて見い...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...もうお手向い致しませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにげなく振向いた珍客の姿を...
中里介山 「大菩薩峠」
...讀めますかどうか……」突然私の方を振り向いて呶鳴つた男に答へて...
南部修太郎 「霧の夜に」
...キャラコさんのほうを向いて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...鼻がちょっと天井を向いた...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...よそっぽを向いていた...
堀辰雄 「美しい村」
...おもてに向いた方はすべて格子造で...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...9850合唱の群上(うえ)を向いて御覧なさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...沖縄の島々で南に向いている方面だけに...
柳田国男 「故郷七十年」
...見る気にもなれないという顔つきでそっぽを向いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...突然久慈は俯向いたまま...
横光利一 「旅愁」
...今さらに矢代は感じ俯向いた...
横光利一 「旅愁」
...石山本願寺との交渉に出向いたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...振向いて、範宴は、「はい、ありがとうございます」しかし――彼は何か重くるしいものの中から遁(のが)れるような心地であった...
吉川英治 「親鸞」
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