...確かに筋向いの二階家の...
泉鏡花 「霰ふる」
...あらぬ方を向いていたので...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...身を乗りだすようにして窓越しに向いの家を覗きみた...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...突然くるりとラエーフスキイの方を向いて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」それから彼は姉娘の方へ向いて言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の方を振り向いて...
夏目漱石 「夢十夜」
...谷に向いた檐(のき)の深い座敷だった...
久生十蘭 「生霊」
...わたしはさっきのまま座に向いた謁見室の入口の側廊(アイル)に倒れていて...
久生十蘭 「ハムレット」
...二人の方をふり向いた...
平林初之輔 「二人の盲人」
...此間うちから遊びに来てゐる従妹達と弟の方を向いて「ホーラ!」と仰山に眼を閉ぢて見せたりした...
牧野信一 「眠い一日」
...後を振り向いても見ず今松は...
正岡容 「寄席」
...「山内」と言つただけでフン! と言つて向うを向いてしまう者がある...
三好十郎 「肌の匂い」
...それにも拘らずこの口論はとかくそちらの方に向いていつたし...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...二人は又もビックリして振り向いた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...私は一人で働いてあなたの運の向いて来るのを待つて居ますよと云ふのですがね...
與謝野晶子 「女が来て」
...ふと、耳にとめた左右太が、オヤと、お次の胸をつき放して、伸び上がってみると、油けのない水髪のぞんざい結びに、横櫛をさした女が、流し眼に、下を振り向いて、にこと、夕顔のように笑った...
吉川英治 「大岡越前」
...こっちをふり向いて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...皆は、振向いて、「やあ、河和田のお吉(きち)さんか...
吉川英治 「親鸞」
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