...幕吏(ばくり)の要する所となりて朝敵(てうてき)となる...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...或小官吏だつた彼の父はそのためにかれを勘当(かんだう)しようとした...
芥川龍之介 「或社会主義者」
...官吏同志でも雌の河童は雄の河童を追いかけますからね...
芥川龍之介 「河童」
...それに官吏といふものは皆馬鹿だと思つてゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...職業的斬首刑吏は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あの税務吏員は酔っぱらって栄介にこうからんだのだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...清廉(せいれん)潔白の官吏である...
太宰治 「新釈諸国噺」
...遠縁にあたる退職官吏の娘で盛子といふのを房一の妻として撰んで待ち設けてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「思想」に限って不良官吏によって最もよく善導出来るのだとすると...
戸坂潤 「社会時評」
...云うまでもなく公吏は国民を指導したり何かをなし得ようとは思わないだろうし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...蓋し閣下は初め獵官を制せむとして或は官吏登庸法を改正し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」と執達吏は典獄に言った...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...制服佩剣(はいけん)の獄吏に指揮されつつ吹倒された板塀をば引起(ひきおこ)し修繕しているのを見たものです...
永井荷風 「監獄署の裏」
...各(おのおの)死憤の勢ありて小吏等万般説諭なせどもなかなかに鎮まらず...
中里介山 「大菩薩峠」
...」妻と執達吏は、懇意になつてゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...多くの聡明な商人や事情に通じた一般官吏が現在農業に従事している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...奸吏(かんり)を糺弾(きうだん)したり...
森鴎外 「大塩平八郎」
...「丞相はいずこに在るか」帝は車を降りて、三重の門まで、歩行してすすみ、吏に問われると、吏は恐懼(きょうく)して拝答した...
吉川英治 「三国志」
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