...明治座にて名題下若手俳優の稽古芝居を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...門閥のやかましい社会へ、そう容易(たやす)く潜り込めるわけは、無かったのですが、勘当されて居るにしても、実家の家柄が光ってくれて、思いの外易々と猿若町の住人になりすましたばかりでなく、何年目かには、名題下の若手で、有望と言われる地位にまで経登って居りました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...名題下のこちとらも何(ど)うやら彼(こ)うやら好い役が附いて居るんだ...
野村胡堂 「百唇の譜」
...升蔵は当時名題下の利け者...
山本笑月 「明治世相百話」
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