...困憊(こんぱい)を重ねたおれ自身を名残りなく浸(ひた)す事が出来たら――おれは思はず足を止めた...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...一瞬の後には名残りなく消え失せてしまはなければならなかつた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...近い森や道や畠は名残りなく暮れても...
田山花袋 「田舎教師」
...名残りなく陽(ひ)にも焼け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...名残りなく引きあげて来たところであつた...
牧野信一 「出発」
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