...絶世の名器と呼ばれるほど優れた楽器だ...
...名器の琴になろうもしれぬ」そこで...
泉鏡花 「海の使者」
...その代り名器と自信とを両(ふた)つとも失ふのだ...
薄田泣菫 「小壺狩」
...名器を毀つ1勧修寺大納言経広は心ざまが真直で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...どんなところへ名器として納まらぬものでもない代物(しろもの)じゃ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...色々(いろん)な名器を集めさせた...
薄田泣菫 「茶話」
...利休にはそれが以前の持主の名器に対する執着の抛擲(はうてき)のやうにも見えました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...これまで長い間いろんな名器から訓練せられた彼の趣味と鑑識とは...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...朝廷の名器、居(お)きて奇貨をなし、肥瘠(ひそう)を量欠(りょうけつ)して、価の重軽をなす...
田中貢太郎 「続黄梁」
...一國一城にも代へ難いと言はれた天下の名器で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手に取って見ると十善具足の名器で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このストラドヴァリウスの名器で演奏することが出来るのです...
野村胡堂 「天才兄妹」
...三万円の名器を柱に叩き付けようとする手に...
野村胡堂 「天才兄妹」
...出たものを選べば窯毎に一つや二つの名器は必ず得られるであろう...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...哲也は師匠歌寿が秘蔵の名器「玉山(ぎょくざん)」を是非譲ってくれと頼んだが歌寿は亡夫の形見だからと断った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...あっしのような頓馬にそんな名器が扱えるものじゃございません...
吉川英治 「江戸三国志」
...御旗(みはた)楯無(たてなし)の名器(めいき)でござりますぞ」「や...
吉川英治 「神州天馬侠」
...稀れな御名器というおはなし……」「ただ...
吉川英治 「新書太閤記」
...しきりに……いや名器自慢に事よせて...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??