例文・使い方一覧でみる「なくす」の意味
スポンサーリンク...疑ひ深き我等の心を征服して我等の尊信を餘儀なくするほど偉大なものでなければならない... 
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...音もなくすーっと細目にあいた...
海野十三 「太平洋魔城」
...なにごともなくすぎさりました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...海中の魚どもは大小となくすべて出て...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...お道サンといふのは此うちの娘でなくすぐ此裏の家の娘で...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...朝野と一緒に今はひるむことなくすなおに入って行ったのだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...そして何か考えてでもいるような風であったが間もなくすやすや寝入ってしまった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...この中絶をなくするために二台の器械を連結してレコードの切れ目で一方から他方へ切りかえる仕掛けがわが国の学者によって発明されたそうであるが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...単に振動を少なくする目的のために着けられた...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...まもなくすれば行く手の空に吸はれて了ふのだといふふうな気持で...
中原中也 「我が生活」
...ワグナーはなんの煩（わずら）いもなくすくすくと成長し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それは無理な糸で操られながら余儀なくする不自然な働きに過ぎなかつたのである...
牧野信一 「環魚洞風景」
...渋面（じゅうめん）と悪徳でくまなくすき返されたように見え...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...嫉妬心をなくするために...
三木清 「人生論ノート」
...何処（いずく）ともなくすうと冷たく私の体のある部分を這つて過ぎる...
水野仙子 「脱殼」
...――いま残っている分をなくすことはできない...
山本周五郎 「花も刀も」
...渚（なぎさ）に興味をひかれてもあくまで大河のまにまに棹（さお）さしてゆくしかない想いをやむなくするのである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...一家の負担を一層切なくする飢えをもってゆくだけだろう...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
便利！手書き漢字入力検索