...深さ丈餘、幅七八間、陸前海岸の平野に延びて、名取川を貫き、阿武隈川の川口に至りて止む...
大町桂月 「金華山」
...仙台名取川(なとりがわ)の上流...
太宰治 「新釈諸国噺」
...常磐津(ときわず)の名取りで...
徳田秋声 「挿話」
...桃代が長唄の名取りであるところから...
豊島与志雄 「白木蓮」
...名取(なとり)に近いところまでやったという長唄(ながうた)でもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...踊りも名取になったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「名取川で、蛇籠(じゃかご)を作っていた怪しい老爺――あれには全く度胆を抜かれましたよ、あなたの御家来に、あんな怪物がいようとは思いも及びませんでした、あれには怖れました」田山白雲が全く恐れ入ったもののようにこう言うと、それを引受けたのは駒井甚三郎ではなく、傍らに介添役のお松でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒塚は決して陸前の名取郡ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...――名取屋の御新さんは到頭殺されてしまひましたよ」振り仰いだ申松の顏は濡れて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは名取屋の北窓と相對してゐるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...静枝の踊の師匠は、市川の名取りで、九代目団十郎の妹のお成(なる)さんという浅草聖天町(しょうてんちょう)にいた人の弟子だった...
長谷川時雨 「市川九女八」
...杵屋(きねや)勝梅という名取りになったが...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...名取川(なとりがわ)瀬々のうもれ木あらはればと人のため我ためををしむたぐひ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...大名取潰しの結果は浪人の増加である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...親密連(しんみつれん)女名取より茶緞子(ちゃどんす)丸帯の掛地(かけじ)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...勝久の世話をしている女名取の間には...
森鴎外 「渋江抽斎」
...男女名取が梵鐘(ぼんしょう)一箇を西福寺に寄附した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...捕えてくることのできた名取君の手腕のせいであると思う...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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