...萩野半之丞と言う名前だけ聞けば...
芥川龍之介 「温泉だより」
...今は誰でも名前だけになったんだ」「なぜそんなことをしたんだろう」「わしは知らない...
海野十三 「海底都市」
...「あの汽船の名前だけでも知りたいものだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...名前だけでなく実際に医師と認められるであろう...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...守武時代にあっても二人の名前だけを明るくしておいてその前後はことごとく暗黒のページとして放置しておきたいと思います...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...俳句という名前だけに接しただけの人でもなお成仏する...
高浜虚子 「俳句への道」
...名前だけは聞いた事があるかも知れませんが...
太宰治 「みみずく通信」
...名前だけで想像していたこの渡し場は武蔵野(むさしの)の尾花の末を流れる川の岸のさびしい物哀れな小駅であったが...
寺田寅彦 「写生紀行」
...ただその名前だけが...
豊島与志雄 「白日夢」
...A女の名前だけは祕して...
豊島与志雄 「霊感」
...必要な事はみんな一口(ひとくち)ずつ書いてある中にお嬢さんの名前だけはどこにも見えません...
夏目漱石 「こころ」
...名前だけ変えたのを作らせようとも思ったが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その嫁入り先の名前だけは堪忍して下さい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただ私の名前だけなんです」笑いながら耳を傾けていたビュルストナー嬢は...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...わたしも名前だけは知つてゐる流行の人々のことなどが話されてゐたが...
牧野信一 「湖の夢」
...お名前だけでも聞かせて下さいませんか」「道ばたですれちがっただけの者よ」「でもそれではわたしの気が済みませんもの」「いいわ」とおよねは立ちあがりながら云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それは日本封筒に私の名前だけを書いたもので署名は松平友麿となっている...
夢野久作 「暗黒公使」
...名前だけは克(よ)く耳にしていた...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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