...自分は人跡未到の地に入る探檢者と名山靈地を開ける名僧知識の心境に對して大なる崇敬の情を捧げる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...近郷の百姓供(ども)一同愚僧が事を名僧知識のやうに敬ひ尊び候やうに相なりをり申候...
永井荷風 「榎物語」
...この両名僧初対面であるに拘らず...
中里介山 「法然行伝」
...それに准じて七七日(なななぬか)各名僧知識が導師となり或は諷誦の文を読んだ...
中里介山 「法然行伝」
...どうしてそんな氣になつたんだ」「あの娘のお蔭でございました」「あの娘?」「名僧智識(めいそうちしき)のお説教でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其うちの二字だけ書いてある場合には屡他の名僧の諡號と間違ふことがあつて...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...中世スペインの天主教名僧...
南方熊楠 「十二支考」
...その他名僧名人に生前死後身より妙香を出した伝多きは...
南方熊楠 「十二支考」
......
宮本百合子 「一票の教訓」
...良源(りょうげん)という名僧の肖像の如く言われたが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...同時にまた上古の英傑勇士名僧等の奇瑞として...
柳田国男 「山の人生」
...抱き手が名僧でありウブメは幽霊であって...
柳田国男 「山の人生」
...そして名僧智識じゃだめだけれど...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...近年まで生きていた評判男であるが正に名僧仙崖(せんがい)...
夢野久作 「近世快人伝」
...私はこの和尚はやはりこれは一種の名僧だと思った...
横光利一 「夜の靴」
...名僧でないのと同じである...
吉川英治 「折々の記」
...また、当時の名僧大愚、一糸、雲居などとも交わりふかく、戦国中御衰微の甚だしいうちに、怏々(おうおう)として御憂悶の深かった上皇の侍側にあって、一糸、烏丸光広などと共に、陰(かげ)にあって、勤王精神に篤(あつ)かった傑僧であった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...当人の実質以上に余り名僧かの如く引き上げられ過ぎて来たのではあるまいか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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