...そう名のりました」「おかしいですね...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...私は仰向けに寝て目をあいてる母のうえへ身をかがめ顔を近づけて名のりながら「かわいいでしょう」といった...
中勘助 「母の死」
...初めて逢つた時分お前の名のりよふは何う云ふ字かと問ひますから斯く/\と書いて見せると...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...真偽のほどはともかく駿河(するが)大納言さま忘れ形見と名のり...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...捕物御前試合で勝名のりをうけたほどの推才活眼(すいさいかつがん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...インドに狼を氏に名のりその子孫と自信する者多く...
南方熊楠 「十二支考」
...内大臣の所ではそうした名のりをして来る者は片端から拾うようにしてよく世話をしているようですがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...じぶんの名まえを名のりますと...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そのときから自分は正内と名のり...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...たくさんの志望者が名のりでた...
吉川英治 「三国志」
...すると、たちまちに四散して、馬前、人もなき鮮血の大地を蹴って、「劉玄徳(りゅうげんとく)の舎弟(しゃてい)関羽(かんう)!」「玄徳の義弟(おとうと)張飛(ちょうひ)とはおれのこと、この顔を覚えておれ」と、名のりながら、馬を獅子の如く躍らしてくる二騎があった...
吉川英治 「三国志」
...具足師柳斎とも名のり...
吉川英治 「私本太平記」
...離反者は名のりもあげず...
吉川英治 「私本太平記」
...御父子のお名のりあいをとげられたのち...
吉川英治 「私本太平記」
...もう一番乗り二番乗りの名のりが敵の城壁をこえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...各(おのおの)身素姓(みすじょう)を名のり合う...
吉川英治 「新・水滸伝」
...名のり触(ぶ)れを触れ渡し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その中に伍して先陣の名のりを克(か)ち取るのは容易なことではない...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索