...同氏の歌集は一首ごとに倭琴(わごん)やセロや三味線や工場の汽笛を鳴り渡らせてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...しかし僕の言ひたいのは同氏の厭世主義的人生観である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...同氏が福田氏の隣家に引越して來られたことが因縁になつたのです...
石川三四郎 「浪」
...々(さうさう)一葉の端書に病状を問ひたるものに答へたる同氏の美しき墨色の冒頭一節なり...
石川啄木 「閑天地」
...川崎氏も失望したと同氏が当時私に話されたことを記憶していますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其頃の大宮駅の線路は同氏の設計らしく...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...同氏は父君からそれを聞いたという...
知里真志保 「あの世の入口」
...遂に同氏の紹介にて岡崎氏に面会致し候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...唯物論研究会を中心として同氏の活動は私の口から云う必要はない位いだ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...同氏が書を著わした年即ち紀元前二八〇年より以前に制定せられたものであるとのこと...
穂積陳重 「法窓夜話」
...同氏は頭の切れる記者でもあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...最近知人が気づいたのは同氏の懐具合が良くなり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...これは今から方(ま)さに百二十一年前の文政四年〔一八二一〕に出版と成った同氏著の『槻の落葉信濃漫録』に載っている文章である...
牧野富太郎 「植物記」
...上の様に当時学農社(東京麻布本村町にあった)の津田仙氏が同氏主幹の『農業雑誌』で大いに提燈(ちょうちん)を持ったこの樗は当時は神樹(しんじゅ)と呼んでいた...
牧野富太郎 「植物記」
...このマキシモヴィッチの許(もと)へ行き大いに同氏を助けてやろうと考えたのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...必ず後嗣亡(な)しと(同氏の『グジャラット民俗記』一四〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...同氏の朝鮮に対する誠実なまた情熱のある態度は...
柳宗悦 「全羅紀行」
...それを見ると熱海検事は同氏特有の憂鬱な眼付きをして...
夢野久作 「暗黒公使」
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