...同情すべきの苦惱があるに違ひがない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それに他に身寄りのないのが何より同情すべき点だと云うこと...
上田広 「指導物語」
...美妙にも必ず同情すべき気の毒な事情があったろうと思うが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...これを読んで誰人もその自殺の同情すべき者なるを思うのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それとも同情すべき善人なのでしょうか...
海野十三 「空中墳墓」
...彼の立場は実際同情すべきものだった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...同情すべき又悪むべき虚偽に於て生きている...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...同情すべき又悪むべき虚偽を事実眼にする...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...同情すべき普通のあらゆる性質がいっしょになって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして「このあわれなるホロフェルネス」(ネロ)こそまさしく同情すべきであると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また憤りに同情すべき充分の事情がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...まことに同情すべき言葉だが...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...同情すべきことに違ひありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その必然性がどの程度まで同情すべきものか十分わからないのです...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...自分の家のない事父母の死んだ事は甚く同情すべき事に感じられた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「御同情すべきお手紙ですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...朝山日乗の態度には同情すべき余地がない...
和辻哲郎 「鎖国」
...その同情すべき従兄弟が殺されるか追放されるかの切迫した身の上について援助を求めたとき...
和辻哲郎 「鎖国」
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