...如何に病人の苦痛に同情して手に汗を握つたところで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...少からず兄に同情してゐる...
石川啄木 「鳥影」
...そばからお豐さんが同情して呉れた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「あんたの描きたいものは京都に参考がなくて気の毒だな」松年先生はよく私にそう言われて同情して下さいまして...
上村松園 「画学校時代」
...酒はおやめなさい」「正造に同情してもらったところで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ひそかに同情していたのである...
太宰治 「散華」
...私は思わず同情していった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...家内はあんたがたの恋愛に同情してて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...この点はいくらか同情してもよい...
寺田寅彦 「年賀状」
...どちらへどう同情していいかわからないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...その豆腐屋が立ちどころに同情して...
中里介山 「大菩薩峠」
...描き出ださるべき一人に同情して理否も...
夏目漱石 「写生文」
...心から自分のことのように同情して憤慨する男を何かしら頼もしげにも感じた...
火野葦平 「糞尿譚」
...いつも若い者のでたらめな生活に対しては厳格であった僕の祖母がひどく同情して...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...自分の現在の感激状態に心から同情してくれる人でなければ逢いたくなかった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...作者がより多く同情してゐるかし子よりも...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ただ中の君が書きかねているのに同情して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小島さん夫婦の方に同情していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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