...書中の問題又は書中の世界に同化するは何の用ぞと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我等の目標とする教養の理想が畢竟神的宇宙的生命と同化するところにあることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...過去と現在と未來とを通じて生きてゐる民族的精神に同化することである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...余が民族的精神に同化することを要するは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私の個性は絶えず外界を愛で同化することによってのみ生長し完成してゆく...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そこに考えるような境遇にあって今日まで過ごしてきたので不幸にもプロレタリアの生活思想に同化することにほとんど絶望的な困難を感ずる...
有島武郎 「片信」
...それから硯友社(けんいうしや)の傾向に私が同化することが出来なかつたことを説く条に...
田山録弥 「エンジンの響」
...すべてそれらを同化する...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...教会が下級から上級への形をとって国家へ同化するのではなくして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...豈悉く憲政黨を同化すべけむや之れを同化する能はずして唯だ一時の姑息を事とするときは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...猶ほ進歩党を同化したるが如くなる可きも憲政党は果して大隈伯に同化せらる可きや否や大隈伯は果して憲政党までも同化するの力量あるや否や是れ確かに目下に横はれる試験問題なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その仙身に同化すると観ずることによって...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...同化する能力が私に欠けているためだとも思う...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...観察者である以上は相手と同化する事はほとんど望めない...
夏目漱石 「中味と形式」
...ただ高いものに同化するか低いものに同化するかが問題である...
夏目漱石 「野分」
...この問題を解釈しないでいたずらに同化するのは世のためにならぬ...
夏目漱石 「野分」
...すぐ相手の気分に同化する事ができた...
夏目漱石 「明暗」
...外国の文明の成分を同化するのに極めて有能であるので...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
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