...ちょうどそこへ来合わせたのを幸い...
芥川龍之介 「報恩記」
...漁夫たちは何か魔でもさしたように思わず極度の不安を目に現わして互いに顔を見合わせた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...調子を合わせろとは言わないが...
梅崎春生 「記憶」
...動物にかぎり持合わせている情の心がうらやましくてたまらないのである...
海野十三 「火星兵団」
...近ごろその出典について日本橋区(にほんばしく)のある女学校の先生から問い合わせの手紙が来た...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...野蛮人がいかなる事を笑うかという事が知りたいのであるがこれはちょっと参考すべき材料を持ち合わせない...
寺田寅彦 「笑い」
...彼女の選に当たる仕合わせな者はどんな男かと尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」それを思い出したのはジョンドレットに仕合わせだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これからのことと思い合わせてみて下さいな...
中里介山 「大菩薩峠」
...来合わせたレコード会社の人たちが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...親許とか請人(うけにん)のところならわかるが」「逃げるとき内儀と打合わせたのかも知れないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「電話で問い合わせてみよう」なに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...お互いに顔を見合わせて笑い出した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あの県下では牧草の出来が素晴らしいなどと撥を合わせた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...子供らの母はただそういう掟のある土地に来合わせた運命を歎(なげ)くだけで...
森鴎外 「山椒大夫」
...とう――とうたらりたらりらア……」と私は心の中で謡い合わせながら...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...王法ニ親(シン)ナシ――怠る者は、軍法に照らし必ず断罪に処すぞ」「仰せまでもないこと」諸将は、命を奉じて、これからは昼夜を分かたず、甲冑(かっちゅう)を脱ぐまいぞ――と、申し合わせた...
吉川英治 「三国志」
...その後いろいろ聞き合わせてみたが...
和辻哲郎 「地異印象記」
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