...仕事の合い間合い間には...
芥川龍之介 「犬と笛」
...すると彼は口笛の合い間(ま)に突然短い笑い声を洩らし...
芥川龍之介 「彼 第二」
...」彼は時々話の合い間にこう言う註釈も加えたりした...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...」ジョオンズは英語をしゃべる合い間に...
芥川龍之介 「上海游記」
...わたしはしばしば自分の行く手をたしかめるために路のうえの樹と樹の合い間を見あげねばならず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その合い間合い間には...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その話の合い間に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風の合い間の凪(なぎ)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...情事の合い間に困窮を相手にしてしゃべり散らすふざけたやり方...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでもあらゆる争いの合い間にまだ火夫に対する友情の微笑を忘れてはいなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...ただそういう合い間の時期に君の視線の方角にぴったりした連中が置かれていたのにちがいない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ボブはカピが演芸(えんげい)の合い間に芸(げい)をして見せてくれることを望(のぞ)んでいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...男は懐中から笛を出して吹きながら合い間に『飛鳥井(あすかゐ)に宿りはすべし蔭(かげ)もよし』などと歌うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十三絃の琴は他の楽器の音の合い間合い間に繊細な響きをもたらすのが特色であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十三絃を合い間合い間にほかのものに合わせてだけお弾(ひ)きになるにとどまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...親しく中将にも仕えていた女房であったから、昔の妻についての思い出話をしたあとで、「私がさっき廊の端を通ったころに、風がひどく吹いていて、簾(すだれ)が騒がしく動く紛れに、その合い間から、普通の女房とは思われない人の後ろへ引いた髪が見えたから、尼様たちのお住居(すまい)にだれが来ておられるのかと驚きましたよ」と中将が言いだした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かきくらす野山の雪をながめてもふりにしことぞ今日も悲しきなどと書いたりする手習いは仏勤めの合い間に今もしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女中は激震の合い間に勇敢にも路地をはいってその奥の家のまたその最も奥にある台所へ行ってガスを消して来た...
和辻哲郎 「地異印象記」
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