...多助も太郎右衛門も吃驚(びっくり)してしまいました...
秋田雨雀 「三人の百姓」
...吃喝嫖賭(きっかつひょうと)の道楽にも...
芥川龍之介 「奇遇」
...羊は吃驚したらしく...
石川欣一 「山を思う」
...唯吃驚(びつくり)したのだ...
石川啄木 「病院の窓」
...八蔵を見て吃驚(びっくり)仰天...
泉鏡花 「活人形」
...吃驚(びつくり)した...
薄田泣菫 「茶話」
...重い物が落ちて来たからお松は吃驚(びっくり)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを聞いた高島が吃驚(びっくり)して腰のまわりを探った様子であったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると母がその後(あと)へ「病気を大事になさい」と書いたので吃驚(びっくり)した...
夏目漱石 「行人」
...吃驚(びっくり)されるのは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...先生の昨日の御演説にはほんとうに吃驚(びっくり)しましたわ...
平林初之輔 「人造人間」
...その時から少しずつ彼は吃(ども)るように見えた...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...ハアロウ以来何て魅力あるものだらうってねそして僕の旅が帝国主義者たちのお先触となったにせよ尚僕は帝国主義まったゞなかのリベラリストたちのある型を創りえたことを誇りとしよう」ハイネ君はやゝ吃りながら後を引きとった「僕の伯父には すばらしい泥棒がゐるんだ子供の頃...
槇村浩 「長詩」
...吃(ども)り吃り身を震わせながら言うのを聴くと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――これを具体的にいふなら、私は東京育ち同様ながら、彼の若い時代から細く長く見て来てゐる印象を要約すると、彼は鴈治郎の精力絶倫のため、鴈の相手役の小春、梅川、夕霧、吃又のおとく、「こたつ」のおさんに至る迄、鴈との共演物は大部中の出来だ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...濃い眉毛も、眼尻もわざとのようにしりさがりで、きれいな白い大きな歯を出して、にこにこ笑いながら、「御挨拶にまいりました、はいってもよろしいでしょうか山治のおじ上」こう云い云い、ひどくむぞうさにはいって来て、箱をそこへ置いて坐り、みね女に向ってくすくす笑いながら、「とんだ失敗をしましてね、凧が樹にひっ掛ったものですから、屋根へあがって取っていたんですよ、糸がひっ絡まってなかなか取れやしません、それに久しく手入れをしないんですね、瓦が緩んじゃってて、ちょいとするとずっこけるんです、そこへおじ上が帰って来られまして、私は吃驚して、おじ上とはよもや知りゃあしません、とっさのばあいですから危ないぞッてどなったんですよ、どうも済みません、でもその代りおじ上は頭を破らずに済んだんですが、もし私のどなるのがもうちょっと遅かったら」「うるさい、黙れうるさい」右衛門が根(こん)をきらせて叫んだ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...「兄貴のやつ帰って吃驚(びっくり)するだろうな...
山本周五郎 「七日七夜」
...人が吃驚(びっくり)するような美人でありながら...
夢野久作 「暗黒公使」
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