...なお吃驚(びっくり)なさいましてしょうねえ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...吃驚(びっくり)して引込(ひっこ)める時...
泉鏡花 「薄紅梅」
...突然吃驚(びっくり)して...
海野十三 「恐怖の口笛」
...平生健脚を誇る裸男も、歩調を緩めて、吃る鈍舌を鼓し、『六一先生、畫になりますかナ』『なるなる、一週間ばかりこゝに滯在して、名畫をかゝむ』...
大町桂月 「夜の高尾山」
...この私に財産を……」吃(ども)り吃りそういったが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...それと共に吃る癖がさっぱりと癒って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...我兵は不意を討たれたので吃驚した上に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「ああ吃驚(びっくり)した...
夏目漱石 「明暗」
...吹けば飛ぶような野郎でございますから」平次は吃(きっ)と見上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人夫が交番へ丸太ン棒を通して担いでいってしまったので吃驚(びっくり)した...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...烏が幾十羽となく吃驚したやうに森の中へ逃げこんでゐる...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...吃逆(しゃっくり)をするような真似をひとつすると...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...吃る癖のある彼は...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...だつて/\! と吃りながら傍らの生垣のハチスの花をむしつたのが...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...あの人達を見てゐるとあたしもここで吃りの復習をしてゐなければならないんです...
室生犀星 「末野女」
...旦那はずぶ濡れじゃありませんか」右側の男が吃驚したように云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...彼はそれを出してみて吃驚(びっくり)した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...K夫人(ふじん)は間(あひだ)の襖(うすま)を開(あ)けて吃驚(びつくり)した...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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