...吃驚(びっくり)して顔を上げる...
泉鏡花 「婦系図」
...七椀吃し得ざるに也ただ覚ゆ両腋習々清風の生ずるを...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...お客は吃驚(びつくり)した...
薄田泣菫 「茶話」
...」船橋氏は吃驚(びつくり)しながら訊いた...
薄田泣菫 「茶話」
...吃(ども)り吃りいいました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...指井の名があつたから吃驚して...
徳田秋聲 「媒介者」
...「あら、本當ねえ、隨分遲いわ‥‥ごめんなさい」「‥‥‥‥」「でも、吃驚したわ、パパそこへ立つていらつして‥‥」「俺が立つてゐたからつて、そんなに驚くこたアないぢやないか‥‥」「誰だとおもつたからよ‥‥」「ふふん、佐々のおばけとでもおもつたかい?」「まア、厭だ! それ皮肉でおつしやるの?」「皮肉ぢやないよ‥‥」堂助は、ふふんと口のなかで笑つて、懷中電燈を照しながら、さつさと二階へあがつて行つた...
林芙美子 「或る女」
...里子は吃驚したが...
林芙美子 「瀑布」
...「あんな帯留め……どめ……を……」此方(こなた)の三人は吃驚(びっくり)して顔を見合わせ「オヤ鍋の寐言(ねごと)だヨ」と果ては大笑いになる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...と吃驚(びっくり)した拍子に...
二葉亭四迷 「平凡」
...後で吃驚りするだらう...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...〈内臣また好んで牛驢不典の物を吃う...
南方熊楠 「十二支考」
...吃りがいとを引いてあの俳優のまはりにふはついてゐる...
室生犀星 「末野女」
...女は吃(ども)りながら云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...「ここへ」と彼は吃(ども)った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...吃驚した」万三郎はかよを背中で庇(かば)いながら...
山本周五郎 「風流太平記」
...七十郎は怒りのために吃(ども)った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...銅鑼屋の亀さんは吃驚(びっくり)した...
吉川英治 「醤油仏」
便利!手書き漢字入力検索