...どうもこの方々(かたがた)に遇(あ)っては叶(かな)いません...
谷崎潤一郎 「細雪」
...叶うことならゆっくりどこかで会ってみたい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...朝から敵は叶わんと...
直木三十五 「南国太平記」
...きっとお前の望みを叶(かな)えて上げるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...何事かなくては叶(かな)わぬ...
夏目漱石 「薤露行」
...建築ならば衣食住の一つで世の中になくて叶(かな)わぬのみか...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...そこが天意に叶(かな)ったわが宿と云う事にしよう...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ついには我が心に叶(かな)わぬ周(しゅう)の粟(あわ)を食わずとて首陽山(しゅようざん)に隠(かく)れ...
新渡戸稲造 「自警録」
...お目通りは叶わないよ」お滝は以(もっ)ての外(ほか)の見幕です...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...叶屋の重三郎は谷中の鬼と言はれた人間だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町内付合いもろくにない叶屋では...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下つ腹がキリキリ痛んで叶はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣味が惡くて叶はねえから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堪(た)へて眞直(まつす)ぐに延(の)びたつ事(こと)人間(にんげん)わざには叶(かな)ふまじ...
一葉女史 「ゆく雲」
...チチコフばかりはどんなに奔走しても復職の願いが叶えられなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それも叶はぬ暁は共に囚虜の苦を嘗めん...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...我輩は人間の天性に訴えて叶わぬことゝ断言するものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...心得童子(こころえのどうじ)主人の思う事を叶(かな)えて久しく仕えしが...
南方熊楠 「十二支考」
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