...船を右舷に曳航する...
...右舷の窓からは海が見える...
...右舷に姿勢を傾ける...
...右舷に内臓が揺れる...
...右舷に寄るように進む...
...すると右舷(うげん)の大砲が一門なぜか蓋(ふた)を開かなかった...
芥川龍之介 「三つの窓」
...左舷右舷も青貝摺(あおがいずり)...
泉鏡花 「浮舟」
...下では当直の大きな叫声(さけびごえ)!「右舷寄り前方に...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...右舷前方、約十メートル先です」「なに、塔のようなものが、もちあがってきた?」ベトンは、墓場のようなものであろうと思っていたのに、今オルガ姫の知らせによると、そのベトンの背中から、塔のようなものが、もち上ってきたというのである...
海野十三 「地球要塞」
...右舷のタンクはひらいたが...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...最初右舷の遥か前方に...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...艦はたちまち右舷九度ばかりも傾斜した...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...面舵(おもかじ)一杯に取って右舷に転舵...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...艦の損傷としてはこの他にも右舷吃水(きっすい)のすぐ上に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今まで忘れてゐた右舷の方の湖上に眼を放つと...
近松秋江 「湖光島影」
...沖の礁を廻る時から右舷へ出て種崎(たねざき)の浜を見る...
寺田寅彦 「高知がえり」
...右舷側砲一斉に第一弾を敵艦にほとばしらしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...汽船の右舷に近く一區域をなして平靜な波に更に小波を立てゝ水の動いて居る所がある...
長塚節 「旅の日記」
...「右舷の方に妙な船が居るぜ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...手桶(ておけ)薬缶抔(やかんなど)を提(さ)げたる人だち我も我もと押し掛くる事故(ことゆえ)我ら如き弱虫は餓鬼道の競争に負けてただ後(しり)ごみするのみなれば何時飯を得べくとも見えざるにぞ思ひかねて甲板の右舷より大廻りして他の口に行けばここも同じ事なり...
正岡子規 「従軍紀事」
...右舷を打ちつけた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...午前四時頃シナイ山(ざん)らしい山を右舷に望んだ其(その)日の夕暮に蘇西(スエズ)の運河へ這入(はひ)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...左舷右舷からドツクの石壁にわたしてかける巨大なつツかい棒である横木の配備...
吉川英治 「折々の記」
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