...船を右舷に曳航する...
...右舷の窓からは海が見える...
...右舷に姿勢を傾ける...
...右舷に内臓が揺れる...
...右舷に寄るように進む...
...ぽぽーと、汽艇の響が、右舷の下でする...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...右舷上下水平、異状なし...
海野十三 「宇宙戦隊」
...右舷の方へ旋回して行った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...先刻までは右舷から差し込んでいた夕陽が...
海野十三 「地球発狂事件」
...右舷前方、約十メートル先です」「なに、塔のようなものが、もちあがってきた?」ベトンは、墓場のようなものであろうと思っていたのに、今オルガ姫の知らせによると、そのベトンの背中から、塔のようなものが、もち上ってきたというのである...
海野十三 「地球要塞」
...右舷前方水雷室と舵機室との中間より...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...右舷(スタボウド)の岸を船とならんで...
谷譲次 「踊る地平線」
...沖の礁を廻る時から右舷へ出て種崎(たねざき)の浜を見る...
寺田寅彦 「高知がえり」
...渋柿)六 紅海から運河へ四月二十七日午前右舷(うげん)に双生(ツウイン)の島を見た...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...あまねく右舷及び艦の首尾に伝わりて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...船体は右舷では少しも損んでいなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...右舷に集るばかりであつた...
長谷健 「天草の春」
...右舷(うげん)に尻屋岬(しりやみさき)の燈台が感傷的にまたたき初めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ラ・メデュウズは二十度ぐらいの傾斜で右舷に傾いたまま...
久生十蘭 「海難記」
...ラルギュスの端艇が筏の右舷に着いた...
久生十蘭 「海難記」
...悪いことにはマナイの長い岩礁が右舷に見えだした...
久生十蘭 「ノア」
...右舷の後方遙かに一抹の煙とも見える船影を認めて...
牧逸馬 「運命のSOS」
...船の左舷と右舷の部屋の暑さは非常な相違があるものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
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