...枕頭(まくらもと)から右横になった仏壇の間との隔(へだて)の襖(ふすま)が何時(いつ)ものように開(あ)いて...
田中貢太郎 「藍微塵の衣服」
...お鶴はお杉の右横の長火鉢(ながひばち)の傍で飯を喫っていた...
田中貢太郎 「春心」
...汝(おぬし)は放生の亀の話を知っておるか」獅子鼻の右横になった松の浮根に竹馬に乗るようにしていた小供が...
田中貢太郎 「放生津物語」
...ね」女は右横の椅子に腰をかけていた...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...屍体を発掘したのは碑へ向って右横...
谷譲次 「踊る地平線」
...あの女の右横顔は加州一円の評判でがすだよ...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...右横のほうを洗うと「三遊門人一同」として...
正岡容 「小説 圓朝」
...この坂下を春日町の通りへと急ぐ右横にあつて...
正岡容 「巣鴨菊」
...とたんに右横へ曲がっていった...
正岡容 「寄席」
...若し右横町に彼等の巣があるとすれば...
松本泰 「緑衣の女」
...ワイシャツにチョッキ姿でテーブルの右横にいる...
宮本百合子 「刻々」
...二叉の交番の手前の右横丁をはいったところには「象の子」という店がある...
山之口貘 「池袋の店」
...同時に右横から上原十馬が斬りつけたのであるが...
山本周五郎 「いさましい話」
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