...母に叱られしをうれしと思へる...
石川啄木 「悲しき玩具」
...『こんな事で逆上せてなるものか!』さう自分で自分を叱つて...
石川啄木 「硝子窓」
...らんぼうな火星人を叱りつけたものらしい...
海野十三 「火星兵団」
...警官が二名「暴行すると許さんぞ」叱しながら走ってきたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「お母さんに叱(しか)られやしない?」と聞きますと...
土田耕平 「時男さんのこと」
...ある日思ひあまつてお国さんにその話をしたらお国さんは「あたしも毎日叱られてる」といふ...
中勘助 「銀の匙」
...いつもそれをわたしが叱っております」「ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おやぢが叱る急げ/\といふやうに喉が裂ける程鳴いて居る...
長塚節 「芋掘り」
...えらく叱られたこともあった...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...お嬢様を叱るものでしょう...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...中村が叱(しった)した...
久生十蘭 「あなたも私も」
...誰か他人のいるところで叱れば屹度おとなしくなるのじゃが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これにて権太びつくりし「何をして居やがるのだ」と叱(しか)りつけ「早くいつてさういへ」といひつつ立身(たちみ)にて土瓶をとり...
三木竹二 「いがみの権太」
...けれども持ち前の微笑みは、叱られながらも、彼女の顔に浮ぶので、よくおかみは、「この子はまるで馬鹿ちゃんだ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...斬って軍律を明らかにするぞ」と声を励まして叱咤した...
吉川英治 「三国志」
...酒井忠次をいたく叱りつけたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...庄屋どもを大いに叱ってもらうつもりで――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...宜しくないとのお叱りでござりますか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索