...しかし一生が台なしだ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...履は険呑(けんのん)な上に蹠(あしのうら)を台なしにする...
薄田泣菫 「茶話」
...海岸の風光を台なしにした埋立地にも別荘が建ったままで未だ買手のないものが多い...
高浜虚子 「別府温泉」
...そのためどれだけの人間を台なしにしてしまったことか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...僕の社会的名声を台なしにすることだ...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...雪で私の着物をすっかり台なしにしてしまったんです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前の身は台なし...
中里介山 「大菩薩峠」
...折角のパーティが台なしになってしまうからである...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの冬」
...台なしになる」「分っています...
野村胡堂 「胡堂百話」
...翌(あく)る日は一日台なしになってしまう...
林芙美子 「生活」
...玉繭の着物が台なしになる」花は胸に手をあて...
久生十蘭 「魔都」
...体も元気も台なしになつてしまひました...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...自分の霊魂(たませえ)を台なしにするばかりだ...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...すこおし読め出すと内が台なしになってしまったもんですから...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...女が体を台なしにする...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...自分の大切な評判を台なしにしていることは明白である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...せっかくの話を台なしにしそうだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...商売が台なしになるとあっては一大事である...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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