...可愛いものだと云ふことが分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...昔日(せきじつ)のような可愛いものではなく...
海野十三 「地球盗難」
...年下の亭主って、可愛いものさ...
太宰治 「春の盗賊」
...息子がいふ事をきかないで(世の中に孫ほど可愛いものはないさうな)目先の流行ばかり追うてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...他の可愛いものが私に取って代ったのですもの...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...」「どんな可愛いものがお前に取って代ったのかね」と...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それほど可愛いものかなあ」扉の中で竜之助の声...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供というものはほんとうに可愛いものだと身に沁(し)みています...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを見得(みえ)にやって来るところが可愛いものさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「鳩ほど可愛いものはない...
夏目漱石 「草枕」
...我が子のやうに可愛いものだ」「――」平次が人殺しの現場で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我が子のように可愛いものだ」「…………」平次が人殺しの現場で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれもとんだ可愛いもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほんとうに可愛いものです...
北條民雄 「可愛いポール」
...本は何と可愛いものでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...犬も可愛いものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何か一寸可愛いものを入れてやりたいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...母公のお叱りは、ただただ、遠国におわすあなたの妹君をいじらしき者、可愛いものと、情にひかれておいでになるだけのことですから」「では、どうして母をなだめるか」「一人の大将に五百騎ほどをさずけ、急遽、荊州へさし向けられ、玄徳の御内方たる妹君へ、そっと密書を送って、母公の病篤し、命(めい)旦夕(たんせき)にあり、すぐかえり給えとうながすのです」「む、む」「その折、玄徳の一子、阿斗(あと)をも連れて、呉へ下ってこられたなら、あとはもう此方のものです...
吉川英治 「三国志」
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