...誰が可愛いの」「そりゃ分らん……赤沢にでも聞いてみるのじゃナ」父は苦い顔をして応えた...
海野十三 「三人の双生児」
...可愛い令嬢に悪名の立つことは好まぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...可愛いとこがあるやないか」「そら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...若い可愛い女で私も一遍會つた...
徳田秋聲 「媒介者」
...「イワンはなんと言っとる? アリョーシャ、わしのたった一人の息子や、わしはイワンが恐ろしい、わしはあいつより、イワンのほうが恐ろしいのだ、わしにこわくないのは、ただおまえだけだよ」「イワン兄さんだってこわがることはありませんよ、イワン兄さんは腹を立てているけれど、お父さんを守ってくれますよ」「アリョーシャ、それで、あいつはどうしたんだ? グルーシェンカのとこへ飛んで行ったのか! なあ、可愛い天使、ほんとのことを言ってくれ、さっきグルーシェンカはここへ来なかったのかい?」「誰も見かけた者がないのです、あれは嘘ですよ、来やしませんとも!」「でも、ミーチカはあれと結婚するつもりなんだよ、結婚する!」「あの女(ひと)は兄さんといっしょになどなりませんよ」「ならんとも、ならんとも、ならんとも、けっしてなりはせん!……」この際、これ以上嬉しいことばを聞くことはできないもののように、老人は雀躍(こおど)りせんばかりに喜んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...小憎らしいほど秋子が可愛いいだけに...
豊島与志雄 「幻の彼方」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...可愛い人を素戻しもひどからう...
樋口一葉 「にごりえ」
...可愛いや可愛いや...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...自分という可愛い小舟をホンローさせず...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...(これは佐藤さん)それから栄さんの可愛い赤い粒々輝く梅もどきと白菊...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大変可愛い様子です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は大変可愛い碼瑙(めのう)のようなかざりものを見たのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...充実した自然のほほえましさが可愛いという感じに通じているのだわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頑固で可愛い歩調...
室生犀星 「愛の詩集」
...われわれが可愛いと思ったら...
吉川英治 「三国志」
...みな可愛い妻子やとしよりを...
吉川英治 「私本太平記」
...笑ったり這いだしたりする可愛いい年ごろに...
吉川英治 「親鸞」
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