...雪の朝の不忍の天女詣(もうで)は、可憐(いとし)く、可愛い...
泉鏡花 「薄紅梅」
...可愛い娘たちを玉に使って...
泉鏡花 「婦系図」
...これからは可愛い娘を決して名聞(みょうもん)のためには使いますまい...
泉鏡花 「婦系図」
...幼な子の春の芽のやうな可愛い手は然し充分にあがらず...
高見順 「かなしみ」
...わしの可愛い甥でした...
太宰治 「新ハムレット」
...飯田の雪ちゃんという可愛いお嬢ちゃんがいたのを忘れたかい?」「覚えているとも...
辰野隆 「記憶ちがい」
...こんなにも可愛い鼾があろうかと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...可愛い孫のために...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...面白くない顔をしていた様子だから」「猪之松はお勢と一緒になる気だったのか」「お勢ちゃんは可愛い娘でしたよ」お紋は少しばかり妬(や)ける様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そんなに可愛いなら...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...「可愛いから未練があるンだ...
林芙美子 「浮雲」
...可愛い手をそつと出して拡ろげた...
林芙美子 「柿の実」
...可愛いい朝鮮の言葉で...
葉山嘉樹 「万福追想」
...箱の内から小さな頸を長くのばしてはその下の方についた可愛いおちょま口を仰向けて...
細井和喜蔵 「モルモット」
...淋しささえやっぱり可愛いと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その心に何の動きもあらわれず・その体にも少しも可愛いと思わせるような風情をあらわさない・生れたばかりの赤ん坊を抱っこしたりいたしますが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...可愛いでしょ」「気味が悪いな」「嘘よ可愛いわ...
山本周五郎 「お美津簪」
...どちらも可愛いい一人娘と...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索