...弟を連れていそ/\として出駈けて行つた可愛いジヨセフが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この方が岩をとッ捕(つか)まえる早道だぜ」「そうだね」と三吉は例の調子で黒い可愛い眼玉をクルクルさせていたが「僕は反対するよ」「なに反対をする...
海野十三 「地中魔」
...颯(さ)っと赤い表紙の可愛い辞典を投げてやったところなんかは...
太宰治 「パンドラの匣」
...可愛いがっていなさる事は...
太宰治 「ろまん燈籠」
...中には可愛い眼で此方を覗いてゐるのもある...
寺田寅彦 「伊香保」
...何一つ被蔽物(ひへいぶつ)もなく全く無限の大空に向って開放された巣の中には可愛い卵子が五つ...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...可愛い者どもの療治にかかることもできるし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...可愛いながら威圧している...
豊島与志雄 「自由人」
...可愛いのね」まずこの美少年の美を愛するものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の四人の子供は何だか可愛い気がして...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...途絶えていた可愛いプレゼントも復活させて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...わしの可愛い子にきまっています!』と気の毒なマイダスは...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ここからここに百両持ってはいるが――と可愛い娘を売った謂れを涙まじりでひとくさり聞かすので...
正岡容 「我が圓朝研究」
...一段一段と可愛い桃色の毛糸の赤坊ケープがつくり出されていた...
「朝の風」
...おかしくて可愛いいわ」「いやだ――何だか小っぽけな癖に生意気らしいんですもの」その晩泊り...
宮本百合子 「九月の或る日」
...ふたごは面白くて、可愛いでしょう、私たちは皆ふたごって面白くて好きです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...チヤラと可愛いい音をたててゐます...
村山籌子 「お鍋 と おやかん と フライパン の けんくわ」
...可愛い子だと思っていただけなんですから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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