例文・使い方一覧でみる「召し」の意味

...大殿様の思召しは... 大殿様の思召しはの読み方
芥川龍之介「地獄変」

...よりて宮の内に召し入れて... よりて宮の内に召し入れての読み方
稗田の阿礼、太の安万侶「古事記」

...そして院が上達部（かんだちめ）や殿上人（てんじょうびと）と御一緒に水飯（すいはん）を召しあがったという釣殿はどのへんにあったのだろうと右の方の岸を見わたすとそのあたりはいちめんに鬱蒼（うっそう）とした森が生（お）いしげりそれがずうっと神社のうしろの方までつづいているのでその森のある広い面積のぜんたいが離宮の遺趾（いし）であることが明かに指摘できるのであった... そして院が上達部や殿上人と御一緒に水飯を召しあがったという釣殿はどのへんにあったのだろうと右の方の岸を見わたすとそのあたりはいちめんに鬱蒼とした森が生いしげりそれがずうっと神社のうしろの方までつづいているのでその森のある広い面積のぜんたいが離宮の遺趾であることが明かに指摘できるのであったの読み方
谷崎潤一郎「蘆刈」

...或るとき御飯を召し上っていらっしゃいますと... 或るとき御飯を召し上っていらっしゃいますとの読み方
谷崎潤一郎「聞書抄」

...却って治部殿のお気に召したでござりましょうが... 却って治部殿のお気に召したでござりましょうがの読み方
谷崎潤一郎「聞書抄」

...餘程御酒を召し上ると見えますな... 餘程御酒を召し上ると見えますなの読み方
谷崎潤一郎「恐怖」

...それで自分もその御支配様が、馬に召して、だんだんに近いところへ打たせておいでになる姿を、お銀様と同じようにながめていますと、「お幾つぐらいでしょうね」お銀様がこう言いました...
中里介山「大菩薩峠」

...お嬢さん」「――覚し召しは有難いけれど... お嬢さん」「――覚し召しは有難いけれどの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...ひとつ召しあがれ」茶碗の茶をすてて... ひとつ召しあがれ」茶碗の茶をすてての読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...私たちのことだけお思召しなるときには... 私たちのことだけお思召しなるときにはの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...というのがお年を召した方のお気持であろうと深くお察し申します...
宮本百合子「獄中への手紙」

...緋（ひ）のお上着を召した端麗な鳳輦（ほうれん）の中の御姿（みすがた）になぞらえることのできるような人はだれもない... 緋のお上着を召した端麗な鳳輦の中の御姿になぞらえることのできるような人はだれもないの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...喪服を召していらっしゃる場合ということで私をお叱（しか）りなさいますのはごもっともですが... 喪服を召していらっしゃる場合ということで私をお叱りなさいますのはごもっともですがの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...安永九年に浅野家に召し出されてから三十三年... 安永九年に浅野家に召し出されてから三十三年の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...新たに郎党を召し抱えねばならぬ... 新たに郎党を召し抱えねばならぬの読み方
柳田國男「名字の話」