...只今、お時間いただけますか?(May I have a moment of your time?)...
...只今、会議中です...
...只今、出かけております...
...只今、準備中ですので少々お待ちください...
...只今からご報告いたします...
...『さて只今より、これなるしん粉をもちまして、正面そなへつけの植木鉢に花を咲かせるので御座います...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...あたりはいよいよシーンと更(ふ)け渡って――イヤ只今...
海野十三 「軍用鼠」
...現に只今も、独機八機現わるという想定のもとに、どすんどすんと空砲をはなって、猛練習であるが、その凄(すさまじ)い砲声を原稿に托(たく)して送れないのが甚だ残念だ...
海野十三 「沈没男」
...「只今一寸そこらまでお出かけになりましたのでございますけど...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お春どんが出て来て只今(ただいま)お留守でございますと云われることが多いのです...
谷崎潤一郎 「細雪」
...茶店の中へ入ってきて「只今...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...只今死んじまってもええと...
直木三十五 「南国太平記」
...つまりがんりきの百蔵が只今...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして、やや長いこと、おそらくは何とか解決のつくまでは、二人はこの場の光景から眼をはなせないことになっていると、けたたましく、前庭の木戸口から人の息せき切った発音があって、「申し上げます、只今、村の人が大勢これへ押しかけて参りまして、生捕った鷲の子を、いくらでもいいから、こちらの奥様に買っていただきたい、買っていただけなければ、暫く預かっていただきたいなんぞと申して、これへ持って参りました、いかが取計らいましょうか」この報告を聞くと、お銀様が、だから言わないこっちゃない――と言いたそうな表情で立ち上り、「今、そちらへ参ります」六お銀様が急に立去った後、急にお雪ちゃんは、何かとそぐわない気持で、ぼんやりしていると、後ろから、「お雪ちゃん――」「おや、弁信さんじゃありません? 弁信さん、あなたもあんまりですね」とお雪ちゃんは、振返って弁信の姿を見るが早いか、こう言って怨(えん)じかけたほど、事が急促の思いになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドチラにいらっしゃいますか」「お嬢様は只今...
中里介山 「大菩薩峠」
...(おろくのあとに付き安兵衛の部屋へ入る)只今の一両の口を是非ともお世話なすってくださいまし...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...「ハイ只今(ただいま)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一日前まで墨のやうに黒かつたわたくしの髪が只今御覧なさるやうに真白になつてゐたのでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...只今は北辰の位置がすべって句陳という星が天の真中に坐り居ると説かれた...
南方熊楠 「十二支考」
...只今鑑子さんから電報とお手紙のお礼が来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...只今利札の方が大変忙しいんでございますけど……」「何月渡しの利札だね...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...「私は只今初めて貴方と言葉を交す機会を得たのを大変に嬉しく思います」……と……...
夢野久作 「暗黒公使」
...只今御覧になりました『大英百科全書の暗記筆記』なぞの遠く及ぶところでは御座いませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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