...只今、お時間いただけますか?(May I have a moment of your time?)...
...只今、会議中です...
...只今、出かけております...
...只今、準備中ですので少々お待ちください...
...只今からご報告いたします...
...どうぞこちらへ――只今...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...本を読んでいます”“只今午後十時十分...
海野十三 「暗号の役割」
...只今は、極力、お姉様と一夜を共にした男を捜査中でございます」「では、兄も青酸で死んだのでございましょうか」「恐らくそうであろうと思います...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...気をつけていると、毎日毎夜、集ってくるどの報告書も、飲酒の実績報告ばかりであって、その中に只の一枚も、「金博士は、机に向い、設計用紙を前にして、計算尺(けいさんじゃく)をひねりつつあり」とか「金博士、只今、バーミンガムの特殊鋼(とくしゅこう)工場へ、マンガン鋼(こう)五十トンの注文を発せり」などという工作関係のニュースは入っていなかったのである...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...それに材は檜で、只今、出来たばかりのことで、木地(きじ)が白く旭日(あさひ)に輝き、美事でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「阪井右京(さかいうきょう)、只今、立戻りまして御座りますが――」と、廊下で足音が止まると、障子の腰の所で、澄んだ声がした...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...五十七こうして、三傑が額を鳩(あつ)めて密談いよよ酣(たけな)わにして、いつ果つべしとも見えない時分、次の間から、恐る恐る三太夫の声として、「申し上げます、只今、山科の骨董商(こっとうしょう)が参上仕りましたが、いかが取計らいましょうや」「ははあ、来たそうだ、これへ通せ」岩倉も、大久保も、諒解して、いま来訪して来たという山科の骨董商なるものを、この密談の席へ入れるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...その経験談を只今あなたにも致したのでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...只今の高売りをいたしておるは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...只今助けくれたら十年間婦女を遠ざけますと誓うた...
南方熊楠 「十二支考」
...只今この二枚目を書き始める時...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...只今のように貴方から御不審を受けますのも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……しかも、これから三時間後……大正十五年十月十九日の正午となりまして、海向うのお台場から、轟然(ごうぜん)たる一発の午砲(ごほう)が響き渡りますと、それを合図にこの十人の狂人たちの中から、思いもかけぬスバラシイ心理遺伝の大惨劇が爆発致しまして、天下の耳目を聳動させると同時に、正木先生を自殺の決心にまで逐(お)い詰める事に相成るのでありますが、その大惨劇の前兆とも申すべき現象は、既に只今から、この解放治療場内にアリアリと顕(あら)われているので御座いますから、よくお眼を止められまして、狂人たちの一挙一動を精細に御観察あらむ事を希望いたします...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やはり只今のところでは判明致しませぬので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「親分、只今帰りました、ツイどうも遅くなりまして済みません」十能に炭を盛(も)ったのを持ちながら、率八が納屋の戸口へこう言うと、配流(はいる)の人でも居そうな小さな切窓に、今肱(ひじ)をついて川洲(かわす)の方へ横に立って千鳥を眺めていた一人の男が、「おう火を持って来てくれたか、水際(みずぎわ)の家は、日が暮れると急に寒いものだな」側の火鉢の灰を掘る...
吉川英治 「江戸三国志」
...只今すぐにとは申しません...
吉川英治 「魚紋」
...打ち揃って、何事か」「只今、お下知は承りましたが、皆の者は、さなきだに、ご病体を案じていたところとて、意外に打たれ、もうしばしご養生の上になされてはと、お諫めに出た次第ですが」「ははは...
吉川英治 「三国志」
...「なんじゃ!」「お召(め)しになりました森啓之助殿」「ウム、最前から待ちかねているのじゃ、なぜ早く姿を見せぬ?」「卍(まんじ)丸御用意のため、川口の脇船へ何かの諜(しめ)しあわせにおいでになり、只今、お船蔵(ふなぐら)にはおいでがないそうでござります」「なんじゃ今頃――、きゃつ、近頃どうか致している」と、舌打ちして呟(つぶや)いたが、「是非がない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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