...何(ど)う見(み)ても只事(ただごと)とは思(おも)われないのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...只事ならぬ騒らしい...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...これは只事ではないといふのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...開いたり窄(すぼ)んだりして只事でないことがよく解る...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...これは只事ではない...
海野十三 「地球要塞」
...何(なん)だか是(これ)が又(また)彼(かれ)には只事(たゞごと)でなく怪(あや)しく思(おも)はれて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...何(なん)だかこれがまた彼(かれ)には只事(ただごと)でなく怪(あや)しく思(おも)われて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...お気の毒だがね……」「エ!」「今日の暴風(しけ)は只事じゃあございませんぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事とは思えませんのでございますものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「只事じゃねえ、府中の町をひっくるめて、一軒別に家さがしが始まってるんだぜ」「へえ、一軒別に家さがし……なんです、泥棒ですか、駆落(かけおち)ですか」「さあ……」がんりきは尋ねられて、はじめて当惑しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初から空気そのものが只事でありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その総領の忠蔵が寝込みを襲われて人に斬り殺されたというのは只事ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事(ただごと)とは受取れない蒼ん蔵である...
夏目漱石 「坑夫」
...八」八五郎の様子は只事(ただごと)ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身體も只事ではない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...只事ではないやうな気もして来る...
林芙美子 「浮雲」
...よもや只事では無いと其頃に聞きしが...
樋口一葉 「十三夜」
...近い界隈(かいわい)の百姓たちの只事(ただごと)ならぬ緊張した表情を不思議なほどハッキリ記憶していた...
夢野久作 「木魂」
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