...只事(ただごと)ならぬ叫び声が聞える...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...突然高等学校の試験準備を只事(たゞごと)ではないやうな熱心さで始めて京都の三高に入つてしまつた...
犬養健 「朧夜」
...只事(ただごと)でないという印象をあたえた...
梅崎春生 「風宴」
...しかし伯父の身にはどうやら只事でなさそうです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...抜殻のように――(只事の馬ではない)と...
直木三十五 「南国太平記」
...只事(ただごと)じゃねえぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事じゃございません」彼等はもう...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事とは思えませんのでございますものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...飲み過ぎて身体の自由の利かないことは、この先生としてはあえて異例ではないのですが、今晩のは、只事ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊太夫は只事でないと見て取ったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは只事じゃあ済まねえなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事(ただごと)じゃ無かろうと云って...
夏目漱石 「夢十夜」
...身體も只事ではない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...只事ではないやうな気もして来る...
林芙美子 「浮雲」
...地図に書かれた海原の広さは只事ではなく...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...近い界隈(かいわい)の百姓たちの只事(ただごと)ならぬ緊張した表情を不思議なほどハッキリ記憶していた...
夢野久作 「木魂」
...身をへりくだって頼むというのは只事とも思われません...
吉川英治 「江戸三国志」
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