...何(ど)う見(み)ても只事(ただごと)とは思(おも)われないのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...只事ならぬ騒らしい...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...これは只事(ただごと)でないからもう一度向うを見る気にもなれない...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...何(なん)だか是(これ)が又(また)彼(かれ)には只事(たゞごと)でなく怪(あや)しく思(おも)はれて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...しかし伯父の身にはどうやら只事でなさそうです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...只事(ただごと)じゃねえぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初から空気そのものが只事でありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く只事ではないと思わせられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...只事(ただごと)ではない...
夏目漱石 「薤露行」
...どうせこれだけ集まれば只事(ただごと)ではすまない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...(これは只事でない)と思う予感に...
野村胡堂 「死の舞踏」
...只事ではないやうな気もして来る...
林芙美子 「浮雲」
...只事ではないにきまつてゐる...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...どうも只事ではないようだぞ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...只事ではないな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...近い界隈(かいわい)の百姓たちの只事(ただごと)ならぬ緊張した表情を不思議なほどハッキリ記憶していた...
夢野久作 「木魂」
...「只事(ただごと)には非ず」とする巷説(こうせつ)を裏書して...
吉川英治 「新書太閤記」
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