...けさ春の氷ともなし水の糟(かす)召波(しょうは)この句意はある日の朝手水鉢(ちょうずばち)なり盥(たらい)なりそういうものを見ますと...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...さてこの句意は、前章にのべた「春の水」の句や「春の氷」などと同じように「鶯」という季のものを主題として詠じたものであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...越(こし)より飛騨(ひだ)へ行くとて籠(かご)のわたりのあやうきところどころ道もなき山路にさまよひてこの前置はこの句の価値を増減するに足るほど重要なものではないのでありますから前条句意を解釈する上には必要のないものとして掲げなかったのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...句意は梅の花が一昨日はただ一輪見えたのが昨日は二輪今日は三輪になってその梅の花のぼつぼつと数を増してくるに従って...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...さて句意は、初午すなわち二月の最初の午の日には、稲荷神社はもとよりのこと、大名その他大きな邸宅の中にある稲荷(いなり)にも多くの人が参詣(さんけい)するのでありますが、ふと足を踏まれた...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...句意は元日に年始に来て大変酔っぱらって失礼をした――何か落度でもあったのであろう――と言って二月になってから詫びに来た...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...もとに戻って秋の空の句意の説明を続けましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...前申した通り秋の空は一年中でことに澄んだ感じのするものでありますが、この句意は、その秋の空が澄みきったままで昼から夜に移って行ったというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...(27)前掲の諸句は一々句意を説明することはあまり煩雑にわたるから略するとしてこの句だけを解釈してみますれば...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...句意はきわめて明白で五月雨の降るころ近江(おうみ)に行ってみると...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...以而、句意が分らう...
正岡容 「大正東京錦絵」
... 里人の渡り候(そうろう)か橋の霜宗因(そういん)句意は橋上(きょうじょう)の霜に足跡あるを見て...
正岡子規 「俳諧大要」
...句意は世の中の有為転変(ういてんぺん)なるは桜花の少しの間に咲き満ちたると同じとなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...句意は余所(よそ)で腹の立つ事ありてむつとしながら内に帰れば...
正岡子規 「俳諧大要」
...さればこの句意は神無月の頃は到る処に木の葉落ち重なりて下駄(げた)草履(ぞうり)にも音あるほどなるに...
正岡子規 「俳諧大要」
...句意は三伏(さんぷく)の暑き天気にかわきたる咽元(のどもと)を濡(うるお)さんと冷たき水を飲めば...
正岡子規 「俳諧大要」
...この歌の初三句意味なしとはいふべからず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...短い文のリズムと句意に溢れていて名文をなしている...
横光利一 「静安寺の碑文」
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