...博多は、私の古里であり、博多にいる私の知己や友人のことを思い、心が痛んだ...
梅崎春生 「桜島」
...再縁している古里(ふるさと)の母のもとへかえって行ってしまった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ナムアミダブツのお釈迦様!帰郷古里の山や海を眺めて泣く私です久々で訪れた古里の家昔々子供の飯事に私のオムコサンになつた子供は小さな村いつぱいにツチの音をたてゝ大きな風呂桶にタガを入れてゐるもう大木のやうな若者だ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...チエホフは心の古里だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は古里を思い出し...
林芙美子 「新版 放浪記」
...再び旅の古里である尾道へ逆もどりしているのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その女の眼には遠い古里と...
林芙美子 「新版 放浪記」
...古里なんてどこでもいいのだと思う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...旅の古里をなつかしがっているところが非常に多い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...古里の事を考え出してくる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...旅の古里の海! 汽車が尾道の海へさしかゝると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...紫の蝶夜の夢に飛び交ひぬ古里に散る藤の見えけんドガの描いたバレエの踊り子の絵を思ひ出して下さい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...古里を恋ふるそれよりやや熱き涙流れきその初めの日男を知つた第一夜の心を自分から進んで歌ふことは余りなかつたことと思はれるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...我々の生命の古里の...
柳田国男 「海上の道」
...古里の便りは無事と衣更この箱根丸の機関長は...
横光利一 「欧洲紀行」
...古里の便りは無事と衣更カムランの島浅黄なる衣更衣更はるかに椰子の傾けるこの夜から風邪をひく...
横光利一 「欧洲紀行」
...古里にも日原の道にも...
吉川英治 「折々の記」
...一千五百里と見え――もちろんこれは古里(こり)の六町を一里とかぞえる大ざっぱな里程ではあるが――歩いての旅でも...
吉川英治 「私本太平記」
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