...婆さんを殺した古狸(ふるだぬき)はその婆さんに化(ば)けた上狸の肉を食はせる代りに婆さんの肉を食はせたのです...
芥川龍之介 「教訓談」
...自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます...
石原莞爾 「最終戦争論」
...其の眞似をする古狸を...
泉鏡花 「遺稿」
...流石(さすが)実業界では古狸(ふるだぬき)とまで云われている策士の伯父も...
江戸川乱歩 「黒手組」
...徳川家康(とくがわいえやす)という古狸(ふるだぬき)位...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...女房の直が大きな古狸と睦(むつ)まじそうに飯を食っているので...
田中貢太郎 「狸と同棲する人妻」
...和尚をはじめ参詣人を恐れさした古狸や...
田中貢太郎 「魔王物語」
...コノ古狸ニ突如素ッ破抜カレタヽメカ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...「古狸」の方の番になった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わしがこれでも古狸(ふるだぬき)であることを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四十前後のはお霜と言つて二十年以上も奉公して居るこの屋敷の古狸...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女が彼女の憶測をこの古狸に説明し終わった時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あの魔法使(コルドゥーン)の古狸めを焼き殺して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この古狸め?」妖女(ウェーヂマ)は自分の置いた牌(ふだ)を取りあげた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は何とも言わなかッたけれども鍋がツイ饒舌(しゃべ)ッて……」「古狸奴(ふるだぬきめ)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...貴君の云うようなそんな破廉耻な人じゃ有りませんワ……それを古狸なんぞッて無暗に人を罵詈して……」「イヤ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...われではなく汝という古狸だ」「ゆえに...
吉川英治 「三国志」
...「てっきりあの古狸のやつに一杯くわされたんだわ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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