...婆さんを殺した古狸(ふるだぬき)はその婆さんに化(ば)けた上狸の肉を食はせる代りに婆さんの肉を食はせたのです...
芥川龍之介 「教訓談」
...自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます...
石原莞爾 「最終戦争論」
...さすがの古狸(ふるだぬき)のテイイ事務長も...
海野十三 「怪星ガン」
...流石(さすが)実業界では古狸(ふるだぬき)とまで云われている策士の伯父も...
江戸川乱歩 「黒手組」
...教室のうしろの方の古狸連中は...
太宰治 「惜別」
...古狸(ふるだぬき)性...
太宰治 「人間失格」
...和尚をはじめ参詣人を恐れさした古狸や...
田中貢太郎 「魔王物語」
...コノ古狸ニ突如素ッ破抜カレタヽメカ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...「古狸」の方の番になった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わしがこれでも古狸(ふるだぬき)であることを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...度々私娼媒介(ししょうばいかい)の廉(かど)で検挙せられたこの仲間の古狸(ふるだぬき)である...
永井荷風 「ひかげの花」
...やっぱり両国の女軽業の古狸なんですか」「大地を打つ槌(つち)は外(はず)るるとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...梶井君のことを「古狸」と書いてるが...
萩原朔太郎 「本質的な文學者」
...私など古狸の身なれば兎角つくろひて一日二日と過し候へ共...
樋口一葉 「ゆく雲」
...あの魔法使(コルドゥーン)の古狸めを焼き殺して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...独身の古狸の手に握り潰されてゐるのに違ひないと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私は何とも言わなかッたけれども鍋がツイ饒舌(しゃべ)ッて……」「古狸奴(ふるだぬきめ)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...よくいう古狸というのは...
吉川英治 「平の将門」
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