...古廟は柱が傾き、簷(のき)が破れ、落葉の積んだ廻廊には、獣の足跡らしい物が乱雑に著(つ)いていた...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...それは昨夜古廟の中で見た姿であった...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...石室の中にも昨夜古廟で見た姿の者が...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...古廟叢祠亦(また)主者多し...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...余曩キニ印度羅馬ノ諸地ニ遊ビ古廟老塚ヲ目撃スル二徃々是レニ類スルモノ有リキ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...立駢(たちなら)んだ樹立の影は古廟(こびょう)の築墻(ついじ)を斑(まだら)に染めて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...エジプトの古廟の中から発見された一エジプト僧の物語を書き送ったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...古廟(こびょう)の荒れた門前で...
吉川英治 「三国志」
...馬を隠して、しばらくの後、またそこへ戻って来てみると、曹操は、古廟の軒下に、月の光を浴びていかにも快よげに熟睡していた...
吉川英治 「三国志」
...古廟(ふるでら)の番人め(武神の木像をさしていう)引っ返せ」捲毛(ちぢれげ)の赤馬に...
吉川英治 「三国志」
...何の古廟(こびょう)だろう?」半里ほどきて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...村道の古廟まで返ってきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...古廟(こびょう)の方から走ってきた者が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...古廟の前の兇変も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ふと目の前に見えた古廟(こびょう)の扉(と)へ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...チラと古廟(こびょう)の門が見えるでしょ」「むむ見える」「よくごらんなせえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この古廟(こびょう)に詣でて...
吉川英治 「親鸞」
...太子の古廟にこもって...
吉川英治 「親鸞」
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