...津々浦々到る処、同じ漁師の世渡りしながら、南は暖(あたたか)に、北は寒く、一条路(ひとすじみち)にも蔭日向(かげひなた)で、房州も西向(にしむき)の、館山(たてやま)北条とは事かわり、その裏側なる前原、鴨川(かもがわ)、古川、白子(しらこ)、忽戸(ごっと)など、就中(なかんずく)、船幽霊(ふなゆうれい)の千倉が沖、江見和田などの海岸は、風に向いたる白帆の外には一重(ひとえ)の遮るものもない、太平洋の吹通し、人も知ったる荒磯海(ありそうみ)...
泉鏡花 「海異記」
...その下に古川常一郎...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...古川は卓落不覊(ふき)の逸民...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...お仲は古川柳にある通り『若旦那樣』と金釘流で書いた一通を落して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お仲は古川柳にある通り「若旦那様」と金釘流で書いた一通を落して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「古川緑波風邪のため声出ず云々」といふ貼紙をして貰ふことにした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今日は宝塚会館で古川緑波一座交驩の夕てのがあり行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...古川緑波、徳川夢声の二友が「笑の王国」なる新喜劇を結成して、榎本健一と覇を競ひ、五九郎五一郎の衰退に拍車を掛けたはさらにそれから数年のゝちだつた...
正岡容 「浅草燈籠」
...この時古川緑波君...
正岡容 「わが寄席青春録」
...古川重房の『筑紫紀行』十に...
南方熊楠 「十二支考」
...また播州(ばんしゅう)加古川(かこがわ)の教信寺の池にもありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...大ビラで売国奴の名を付けて古川某を引括(ひっくく)る事が出来たんだ...
夢野久作 「人間レコード」
...新川と古川との間に島がある...
横瀬夜雨 「花守」
...加古川の宿に残しておいた細作の一人が...
吉川英治 「私本太平記」
...加古川以東へなおも敵を追いつづけているものにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...加古川で船を待つまに...
吉川英治 「私本太平記」
...この古川氏は、父が桟橋会社経営の初期には、波止場人夫の小屋を持って、振りの人夫売込みなどを業としていた人らしい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...すると今度は、奥さんだけでなく、当の古川氏が、丹前の上に縮緬(ちりめん)の兵児帯をだらりと締めて、ふところ手で一しょに出て来た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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