...津々浦々到る処、同じ漁師の世渡りしながら、南は暖(あたたか)に、北は寒く、一条路(ひとすじみち)にも蔭日向(かげひなた)で、房州も西向(にしむき)の、館山(たてやま)北条とは事かわり、その裏側なる前原、鴨川(かもがわ)、古川、白子(しらこ)、忽戸(ごっと)など、就中(なかんずく)、船幽霊(ふなゆうれい)の千倉が沖、江見和田などの海岸は、風に向いたる白帆の外には一重(ひとえ)の遮るものもない、太平洋の吹通し、人も知ったる荒磯海(ありそうみ)...
泉鏡花 「海異記」
...就中(なかんずく)古川に親近して古川門下の顔淵子路(がんえんしろ)を任じていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私は先年傷寒を病んだ時に掛かった柳橋の古川という医師が...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...古川に水の絶えぬ基調があることを忘れてはなるまい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その日水本先生はその頃有名な古川端の狐鰻へ学問上の或る知人を招かるるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その最も悲惨なる一例を挙げれば麻布の古川橋から三之橋(さんのはし)に至る間の川筋であろう...
永井荷風 「日和下駄」
...古川節蔵脱走夫(そ)れから古川節蔵(ふるかわせつぞう)は長崎丸と云う船の艦長であったが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「古川がとても注文がきけないと言ってるし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...決して久良伎翁や古川柳に於るがごとき江戸前さも...
正岡容 「大正東京錦絵」
...輦輿の同勢は、あの翌日、加古川を出て、姫山泊りか、今宿(いまじゅく)だったか」「されば、姫山泊りでございました」「次の日は」「斑鳩(いかるが)ノ宿(しゅく)」「そして、ゆうべは?」「てっきり那波(なわ)泊りと見ておりましたが、今日の船坂越えを控えてのせいか、夕道を延ばして、昨日は宵おそく、有年(うね)の光明寺と申す山寺にご宿泊です」「なに、有年の山寺とな?」「は」「では、船坂峠からわずか二里余のさきではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...――加古川を総退却していらい...
吉川英治 「私本太平記」
...加古川から書写山(しょしゃざん)のうえに移した...
吉川英治 「新書太閤記」
...今日までの信念をあくまで歩みとおすか「加古川の沙弥」の行った道を歩くか...
吉川英治 「親鸞」
...加古川の教信沙弥(しゃみ)の成れの果て――かの峰阿弥(みねあみ)なのである...
吉川英治 「親鸞」
...それが因(もと)で古川氏は成功を積み...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぼくへのお説教だけなら、なお素直に聞いていられたかもしれないが、古川氏は、腹をゆすぶッて、ぼくの父を嘲い、父のざんそを、さんざんぼくへ云うのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...およしなさいッてば」と古川氏の袖を引くほど...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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