...古い時代のいわゆる古九谷(こくたに)と呼ばれている高価な品ではないのだが...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...今は真正の古九谷として...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...古九谷の贋物(にせもの)の花瓶――といった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...古九谷のような赭地(あかじ)に緑のこんな形の飾...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...余り堂々としていてどんな花も似合わないようだった古九谷の花瓶に白い菊をさして飾りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふと浮んだのは成巽閣も兼六公園も何となく古九谷の感じだと思へた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...全く古九谷の感じであつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...みな名園が古九谷から吉田屋ものになつてゐる証拠のやうに思へた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...初代近い釜らしいという古九谷の青や...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...支那のものか古九谷か一寸見分けがつきにくい...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...展観の折は「古九谷」としてあつた...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...あの古伊万里(こいまり)や古九谷(こくたに)により...
柳宗悦 「工藝の道」
...古九谷、伊萬里などの色繪ものゝ陶器が、五彩物とか七彩物とかに、ひと口で色調の作爲が云ひ分けられてゐるのも、火の藝術といはれる窯工美術では、色と色との交合による中間色が生めないからである...
吉川英治 「折々の記」
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