...太鼓の音に村中の老人(としより)達が寝つかれぬと口説く...
石川啄木 「天鵞絨」
...口説くかも知れませんよ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なおもかき口説く...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いまはもう、華族もへったくれも無くなったようですが、終戦前までは、女を口説くには、とにかくこの華族の勘当息子という手に限るようでした...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...鼠取り人の女房を口説く時女郎の手管に...
直木三十五 「南国太平記」
...――若旦那が口説くだろうと思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精一杯に口説くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新造を口説くことは親の遺言(ゆゐごん)で止められて居ますよ」「だらしがねえなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忿怒の涙に濡らして際限もなく掻き口説くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一体だれでしょう」お雪は八五郎の袖にすがりついてこうかき口説くのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口説くかも知れないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次を相手に掻き口説くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間がな隙がな掻き口説(くど)いた――あの柄でね」「柄で口説くかえ」「浜坊は根が利巧だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お琴は瓶子と盃を持って立ち上ると、呉絽の帯をサヤサヤと鳴らして顎十郎のほうに行きながら、「白酒で酔うようなおひとなら、たのもしいけれど……」花世は、気がついて、「おや、お琴さん、いい帯が出来ましたね、長崎屋ですか」「ハイ、そうですよ、……綾織のいいのがありましたから帯にとりました」といって、顎十郎に盃をさしつけ、「さア、おあがり……かたきうちですよ」顎十郎は、顎をなでながら、ほほ、と笑って、「お琴さん、俺を酔わすと口説くかもしれねえぜ」「ハイ、口説くなり、どうなとしてくださいまし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...綿々とコン吉をかき口説くのであった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...」私は斯んなうまいことを云つて女を口説く夢を見た...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...「こいつを口説くには銭が要るんだつてよ...
牧野信一 「肉桂樹」
...怖(こ)わ面(おもて)で口説くのはいやだねえ――おいらの気持をじきに判ってくれて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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