...ハラハラと涙を流してかき口説くのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...泣き喋りにかき口説くのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...燃えるような熱弁でこのことをエリザベスに掻き口説くためだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いまはもう、華族もへったくれも無くなったようですが、終戦前までは、女を口説くには、とにかくこの華族の勘当息子という手に限るようでした...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...口説くのが常であったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...火事場泥棒の如きかかる輩(やから)は芸者を口説くにも容貌や芸なぞは二の次にして金まはりのよささうな女にねらひをつけ...
永井荷風 「桑中喜語」
...――若旦那が口説くだろうと思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...畳に面形(めんがた)を押さぬばかりにかき口説くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精一杯に口説くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次を相手に掻き口説くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同じ口説くんでも荒っぽいから大変で」「――」「うっかり湯の帰りが遅かったりすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...力つくで娘を口説くなんて根性じゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...算盤(そろばん)ずくで女の子を口説く野郎なんかは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小原の野郎がまた出てきてしきりに口説く...
久生十蘭 「復活祭」
...「こいつを口説くには銭が要るんだつてよ...
牧野信一 「肉桂樹」
...「もう二度と町っ子なんかとお遊びになるんじゃありません乳母(ばあや)がお母様に叱られます」と私の涙を誘うように掻(か)き口説くので...
水上滝太郎 「山の手の子」
...女を口説くにはフットボールの心がけなからざるべからず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お燕がいれば、お燕を口説くし、あれがいなくなると、私だなんて...
吉川英治 「大岡越前」
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