...旅行中は美味しいものに目がなく、口腹を満たすために何でも食べている...
...夜遅くまで働いたので、口腹が渇いている...
...この冬はインフルエンザにかかりにくいよう、口腹に気をつけなければならない...
...彼女は食べ物のこだわりが強く、口腹にうるさい...
...ハイキング中にお腹が空いたら、口腹を満たすために持ち歩いたおにぎりを食べましょう...
...ちょっとした口腹の慾のために無くしてしまった...
田中貢太郎 「雁」
...……冷酒をあほつたからであらう、餅菓子を食べたからでもあらうか、……とにかく弱つた、……老衰をひし/\と感じた、感じないではゐられなかつた、……そして考へたことである、山頭火は其中庵にぢつとしてゐるより外はない、口腹の慾を断ち、人間の執着を捨てて、自然観照の詩に沈潜する外はない...
種田山頭火 「其中日記」
...飮食なして口腹の慾を滿たして飽ける時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かくして宴飮了し果て口腹おのおの滿てる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...酒と食とを口腹に滿たして後に床に就き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...口腹の好みに因りてわが心慰むべしと曰ふ勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他人の膏血(こうけつ)を絞りて自家の口腹肉欲を飽かしむるごとき閑生活をなすものはあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...君たちはただ口腹にすぎないと僕は断言する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...葷(くん)と素(そ)との別も頓着しない――およそ口腹を満たし得るものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...叔父の家は暮しがゆるやかであつたので彼等が口腹の慾を滿足させるには十分であつた...
長塚節 「芋掘り」
...口腹の慾を充分充(み)たした上...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...たかが口腹(こうふく)の問題だという顔をして高を括(くく)っている...
夏目漱石 「明暗」
...家来とも離(はな)れ離(ばな)れになって口腹を充(み)たす糧(かて)を受ける事ができず...
夏目漱石 「私の個人主義」
...書状には……性来下司にして、口腹の欲に迷い、ウマウマ嵌められました段、まことに面目次第もこれなく、……と書いてあった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...すでに食らいすでに飲むときは、口腹の慾、もって満足すべしといえども、なお足らざるものあり...
福沢諭吉 「教育の目的」
...是れぞ所謂老人の口腹を養うを知て其情を養うの道を知らざる者なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...それはいわゆる口腹の欲を満たそうがために...
柳田国男 「年中行事覚書」
...しかしこれは自分の口腹のためじゃないんですからね...
山本周五郎 「雨あがる」
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