...彼は口籠で、話し上手ではない...
...口籠を治すために、スピーチの講習に参加することにした...
...あの人は口籠だから、意見を聞き出すのは難しい...
...友人に口籠であることを打ち明け、アドバイスを求めた...
...口籠を治すためには、積極的に話す練習をする必要がある...
...てめえ知っているか」と阿Qは口籠(くちごも)った...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...口籠(くちご)もった...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...「どうして……?」「……どうしてでございますか……私も詳しくは存じませんのですが」とユアンは一層困ったように口籠った...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...泣きながら眼頭を袂(たもと)で抑えながら婦人がまた何か口籠りつつ掻き口説いているのがポソポソと洩れてきた...
橘外男 「逗子物語」
...青木は眼を外らして、ウイスキーをなめながら、口籠った...
豊島与志雄 「擬体」
...」と彼は口籠った...
豊島与志雄 「反抗」
...そう云い出したまま後は口籠ったのを...
豊島与志雄 「変な男」
...」辰代は口籠りながら奥の室を顧みた...
豊島与志雄 「変な男」
...今の場合の世間態が――」と口籠(くちごも)ると法然が...
中里介山 「法然行伝」
...人に顔を見られる事を臆したやうな風で口籠る如く丁寧な言葉をつかふ此男の様を見ると...
長與善郎 「青銅の基督」
...細君にもしようと思っていないあたしに対して……」彼女はここへ来て急に口籠(くちごも)った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...どっちが気楽なの」「そりゃ……」お延は口籠(くちごも)った...
夏目漱石 「明暗」
...頭の君は何やら口籠りながらそれを簾の下から...
堀辰雄 「ほととぎす」
...ウムムウムム」と俄(にわか)に口籠(くちごも)りて後は口の内...
村井弦斎 「食道楽」
...胸のあたりには馬の口籠(くつこ)に似たる紋様があるという...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...娘は恥かしそうに口籠(くちご)もりましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...「……あの」口籠(くちごも)りながら...
吉川英治 「春の雁」
...「ア……あの人が」「あれは誰だ」「あの……あの……」と朱実は口籠(くちごも)った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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