...「他(ほか)ならぬ先生の御口添じゃあるし...
泉鏡花 「婦系図」
...女房の口添(くちぞへ)は粕漬や山の芋と違つて...
薄田泣菫 「茶話」
...中姉ちゃんが来て口添えをしてくれると助かるのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...破笠子の口添を待ちわれは今夕(こんせき)図(はか)らず拝顔の望を達し面目(めんもく)この上なき旨申述ぶる中にも万一先生よりわが学歴その他の事につきて親しく問はるることあらば何と答へんかなぞ宛(さなが)ら警察署へ鑑札受けに行きし芸者の如く独り胸のみ痛めけるが...
永井荷風 「書かでもの記」
...周子も傍から口添へした...
牧野信一 「鏡地獄」
...いつも宅へ来ていた若い和尚さんの口添えで...
柳田国男 「故郷七十年」
...金森主膳の口添えもあったらしいが...
山本周五郎 「あだこ」
...「涌谷さまのお口添えで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...弥兵衛の口添えぐらいで仕手に加わることはできないかもしれない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...弥兵衛の口添えがだめだったときどうしたらいいか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...妻のそなたからも口添えして下され」呉夫人も悲しみに沈んでいたところである...
吉川英治 「三国志」
...そばから口添えしたので...
吉川英治 「三国志」
...ご舎弟さまのお口添えもなくてはかなわずと存じますので」昼寝のあとのせいか...
吉川英治 「私本太平記」
...利三口添えするであろう」「見損のうたか...
吉川英治 「新書太閤記」
...お口添えのあった事にもござります...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...口添え申すが」などといわれた...
吉川英治 「茶漬三略」
...示談の口添えいたそう...
吉川英治 「松のや露八」
...他(ほか)ならぬ柘植様のお口添えで...
吉川英治 「山浦清麿」
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