...今日は晴れているためかめっきり冷えますから」と早田が口添えするにもかかわらず...
有島武郎 「親子」
...「他(ほか)ならぬ先生の御口添じゃあるし...
泉鏡花 「婦系図」
...貴女(あなた)のお口添で一つ捜して戴けないでせうか...
薄田泣菫 「茶話」
...店のお得意筋に当るさる身分ある方の御隠居の口添で...
太宰治 「古典風」
...厭というのを主婦の口添えで無理にさそうて連れて来た...
近松秋江 「うつり香」
...口添えして下さいませんか...
豊島与志雄 「朝やけ」
...しかしいろいろ口添えがあって...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...八五郎の口添えで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父の妹の叔母さんも熱心に口添えして下さったんですが「音楽家だなぞというが...
三浦環 「お蝶夫人」
...真壁の仙太郎親方に口添えをしていただいて軍夫でも雑役でもよいから加えていただきたいといったからな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...小田切さんの口添えと言う事になれば...
三好十郎 「好日」
...口添えをしてくれるようにと哀訴した...
山本周五郎 「風流太平記」
...それはお二人のお口添えのおかげで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...官兵衛が、口添えした...
吉川英治 「新書太閤記」
...慈円(じえん)僧正からも口添えがあったことなので...
吉川英治 「親鸞」
...示談の口添えいたそう...
吉川英治 「松のや露八」
...徹(てっ)しておやりなさるご気性にも似あわぬことだ」「池の禅尼や小松殿のお口添えによるというが...
吉川英治 「源頼朝」
...佐渡はこの若い殿の英敏を知っているし、自分の口添えが、決してその英敏を晦(くらま)すものでないことも分っているので、ただ、「御意」と、いって笑った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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