...今日は晴れているためかめっきり冷えますから」と早田が口添えするにもかかわらず...
有島武郎 「親子」
...どつちに口添へをしても煩(うるさ)い...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...貴女(あなた)のお口添で一つ捜して戴けないでせうか...
薄田泣菫 「茶話」
...女房の口添(くちぞへ)は粕漬や山の芋と違つて...
薄田泣菫 「茶話」
...フランシスとあべこべの精神の持主のお口添えでは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...修道院の内部からなんとか都合のいい口添えをしてくれるかもしれなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...口添えして下さいませんか...
豊島与志雄 「朝やけ」
...破笠子の口添を待ちわれは今夕(こんせき)図(はか)らず拝顔の望を達し面目(めんもく)この上なき旨申述ぶる中にも万一先生よりわが学歴その他の事につきて親しく問はるることあらば何と答へんかなぞ宛(さなが)ら警察署へ鑑札受けに行きし芸者の如く独り胸のみ痛めけるが...
永井荷風 「書かでもの記」
...八五郎の口添えで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傍らから再び細君が口添へした...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...当然(あたりまへ)なら何とか口添へしてやらないこともないのだけれど「清々していゝ」と書いたことを...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...よろしゅうお口添を願い上げまする」「よいとも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...兵藤 何を言うかっ! 今日のことは甚伍左の口添もあり...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...宋江の口添えにもなることだし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...大夫へお口添えを願いたい』と云う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...私が口添えいたしますから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...口添えを頼まれたかの」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...内藤氏の口添えで横浜船渠へ入れてもらえる事になったのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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