...どつちに口添へをしても煩(うるさ)い...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...女房の口添(くちぞへ)は粕漬や山の芋と違つて...
薄田泣菫 「茶話」
...此の縁談が纏(まと)まったのは将軍家の口添えの結果であった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...スポールディングは横から口添えをしてくれました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...修道院の内部からなんとか都合のいい口添えをしてくれるかもしれなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...破笠子の口添を待ちわれは今夕(こんせき)図(はか)らず拝顔の望を達し面目(めんもく)この上なき旨申述ぶる中にも万一先生よりわが学歴その他の事につきて親しく問はるることあらば何と答へんかなぞ宛(さなが)ら警察署へ鑑札受けに行きし芸者の如く独り胸のみ痛めけるが...
永井荷風 「書かでもの記」
...――初七日に御内儀さんの御口添があつたとお仰しやつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうでもあなたのような方にあれこれと口添えをして貰わなければなりません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...当然(あたりまへ)なら何とか口添へしてやらないこともないのだけれど「清々していゝ」と書いたことを...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...真壁の仙太郎親方に口添えをしていただいて軍夫でも雑役でもよいから加えていただきたいといったからな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...小田切さんの口添えと言う事になれば...
三好十郎 「好日」
...「ぜひあなたさまのお口添えをお願い申したいことがございまして」「……なにごとでしょうか」通胤は罰を受ける者のように...
山本周五郎 「城を守る者」
...口添えをしてくれるようにと哀訴した...
山本周五郎 「風流太平記」
...それはお二人のお口添えのおかげで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...口添え申すが」などといわれた...
吉川英治 「茶漬三略」
...私が口添えいたしますから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...烏丸家の口添えで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...口添えを頼まれたかの」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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