...その名刺には口止め料金のうち半金(はんきん)は自腹を切って置いたから...
芥川龍之介 「冬」
...口止め料として莫大な金(かね)を受け取った...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...すでに私は口止め料を貰って原稿の発表を思い留まった男にされているのだ...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...ご存じの通り十人や二十人の口止め料には事欠かぬ資産家ですからね」アア何という大それた犯罪であろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ぼくに口止め料がいただきたい...
江戸川乱歩 「影男」
...手切れ金と口止め料にそれだけ払うのだと思えば高くはない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何と口止め料として五ポンド渡されたそうです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...その口止め料をもらうためにか? 否彼は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鰻上(うなぎのぼ)りに口止め料を取られ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鰻上(うなぎのぼ)りの口止め料を取られ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これだけでございます」「口止め料を払っただろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...口止め料を数千ポンドもらうぐらいだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...甲斐は、こういう問題は水掛け論になると云い、他に人もあるのに、矢崎が自分で抱き起こしたのは穏当ではないし、証人を喚問すれば、口止め料、などということもとりあげなければならない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...叔父はそれを私独得の「相場の予感に対する口止め料」であるかのように云い聞かせていたが...
夢野久作 「鉄鎚」
...多分な口止め料をお捻紙(ひねり)にしてやった...
吉川英治 「松のや露八」
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